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「スマホ脳」


以前からぼんやりと、スマホを見る時間が無駄であることはわかっていたものの、なかなかデジタルデトックスというものができずにいた。

書店でたまたま目にした時には、思わず買わずにはいられなかった。


スマホが私たちに与える影響として、祖先の暮らしがかかわってくる。
どうやら脳の仕組みはその当時から変わっていないらしい。

ブルーライトが睡眠に与える影響

体を眠りのモードにしてくれるメラトニンの分泌を、ブルーライトの光が抑制してしまう。
これも、狩りをしていた時代ではブルーライトは晴れた青空からしか浴びることがなかったため、体がまだ昼だと勘違いしてしまうからである。
 眠っている間、脳内で出た老廃物を処理し、一日に起きたことを記憶するか否かの選別も行ってくれている。
よって、睡眠不足であることで脳卒中や認知症のリスクを高めたり、学習能力が下がったりしてしまうのである。


ギャンブル、ドラッグと同じ…?

「…かもしれない」という期待

 高い木に登って、おいしい果実を得られたとしよう。次の日も、またなっているのでは、と期待してまたその木に登るのではないか。
そうして食べ物を得て生きてきたのだから。
スロットマシーンやカジノなどギャンブルに依存する人たちも、次なら当たるのではと不確かな期待にドーパミンが分泌され依存してしまう。

わたしたちも、「いいね」がついているかも、欲しかったアイテムがやすくなっているかも、面白い動画がアップされたかも…と不確かな期待からスマホを手にとり気づいたら小一時間経っていた…なんてことが多いのはそのせいである。


「いいね」のつくタイミングも、表示される広告等の画面も全て、企業側が私たち脳をハッキングする為に操作していると言っても過言ではない。

こどもほどスマホに依存しやすい

目の前のポテトチップスを食べるか否か。
もう少しで健康診断があるから、肌によくないから、などと考え手に取るのをやめることがこどもには難しいのには理由がる。
このブレーキをかける前頭葉は成熟が遅く、できあがるのはなんと25~30歳である。

スマホにより報酬をすぐ得られることに慣れてしまっているため、逆にすぐに結果のでない習い事やスポーツなどを投げ出してしまうこどもが多いそうだ。

 結果を出すだけじゃなく、ちょっと待つ、ということも難しいような気もする。

 「タブレット学習」という単語も最近耳にするが、指でなぞるだけの学習は子供の運動機能を低下させる。鉛筆で文字を書くには力加減や指の動きが必要だしパズルも形を視覚だけでなく触感で感じるというのも幼児には必要なことである。

また、つらい状況にある人に共感したり、別の人間の価値観にのっとりその人の視点にたって世の中を見る能力が低下しているという結果も出ている。


この他に、
・ストレスとは何か
・スマホとどう付き合うのが良いか
なども書かれている。

感想

まず、デジタルデトックスしたい人も、そうではない人もこの本を1度読んでみて欲しい。こどもにスマホやタブレットを与える親も、責任もって読んでみてほしい。
スマホを手にしている以上は、相手がどんなものか知るのは悪いことではないと思う。

食べてる食品が原産地はどこか、
添加物や怪しいものは入っていないか、
その食べ物から得られる効果やデメリットは何か…を知るような感覚で。

わたしも、スマホやSNSがどういう存在なのか分かっただけでも、スマホと距離を置くのがとても楽になった。

スマホと距離を程よく保つアイテムとして、私が重宝しているのが
applewatch なのだが、長くなったので詳しくはまた今度。

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