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【コラム】心が動かない人

増えてます。
心が動かない人。

別に感動も特にしないし、
何かを頑張ろうという気持ちもない、
例えばオーケストラの音楽を聞いて「すごい!」とは思うけど「感激」はしない。

東洋思想でいうところ、「心(シン)」つまり五行思想の「火」の部分が冷え冷え。
心が冷えて、カチコチに固まっている状態です。
だからちょっとやそっとのことでは心が動かないんです。

「僕、別にすっごく感動するとか、めちゃくちゃ面白くて爆笑するってことないんですよね。」
こんな相談者さんがいました。


相談者さんというか、ご自身のお仕事のお客様として私に近づきたくて、個別のメンタルケア望診の予約を取ってくださった方。
Mさんです。

すでに予約段階から「心が冷えてるな」とわかります。

《心冷えタイプの特徴》
・完璧主義
・完成させたものを見てほしい
・失敗したくない、失敗の姿も見せたくない
・そつなくなんでもこなしている自分でいたい

失敗をしたくないんです。本当に。
失敗を見られるのが恥ずかしい、もしくは、失敗をして子供の頃から怒られてきた経験がある。

失敗は「悪」だ!


そう思い込んでいる。

だから挑戦もできないし、なかなか行動もできない。
心が冷えているから、なかなか燃え上がらないし、むしろ情熱溢れる人に対して引いてしまう。


物事に対して一生懸命な姿って本来はとても魅力的です。
一つのことに対して、自分の持てる心のエネルギーを、空っぽになるまで注ぎ込む。
汗水垂らして、時には涙を流して、それでも自分の情熱の先に向かって突き進む。感動する映画はだいたいこう。

心がカッと熱くなるから、冷えていた心が溶け出して、涙が出る。
涙は冷えていたカチコチの心の氷を溶かした後のもの。


Mさんはご結婚されて、お子さんがいらっしゃいます。
お子さんが産まれた時も、「感動しなかったわけじゃないんだけど、すごいなと思ったし、感謝したけど、え?感動ってどんな?みんな泣くんですか?」と。

感想も、心が冷えてる〜!

奥様からの証言。
「ご飯作ったら、なんでも食べるんですけど、美味しいの一言もない。帰ってくるのが遅いから、夫は一人で食べる。何も感想ないのかもしれないけれど、不満です。」

夫婦仲は悪くないが良くもない。といったところでしょうか。


望診で大事なのは「本人がどうしたいか」なので、Mさんの目的は「私とその周りの人脈」なので、心の冷えをどうこうしたい、というわけではなかったので、これ以上踏み込むのもダメだなと思い、今のMさんの「心が冷えている」という現状をお伝えするにとどまりました。


完璧主義で心が冷えている方近年増えています。
「失敗したくない」
口を揃えてこう言う。


失敗しても、行動すれば、成功しなくても「成長」はする。
何か得るものがあります。

私はカウンセリングする側だけど、でも、感動して一緒に泣きますし、共感してまた泣いちゃいます。涙腺弱弱。笑

けど、そんなふうに複雑な感情を楽しむことができるのも人間ならでは。
涙腺弱弱な自分も気に入ってますよ^^


心が冷えているのが悪いわけじゃない。
だって、そんな自分が好きなら、クールでカッコ良く、ぶれない、そんな自分が好きならそうあることは幸せです。


ただ、心が冷えているのをなんとかしたい!

と言うのであれば、体を動かすと体が温まるように、心を温めるには心を動かす。つまり、「感動」しましょう。

手始めに音楽を聴きに行ってみてはいかがでしょうか?
それも心の「琴線」に触れるような、目の前で動きのあるもの。


望診の詳細はこちらです。

Mさんのお話は、また今後もコラムで出てくるかも^^

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