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記憶を辿りながら(サンタフェ)

隔離は終わったが、足元がおぼつかない。
それでも私が好きな街 - サンタフェを散策したくて
カメラを携えて友人とゆっくり街を遊歩した。


12年前の記憶

市街の中心でマーケットが開催されていた週末
真っ青な空に包まれた爽やかな初夏だった

日干しのレンガで作られた
アドビと呼ばれる赤茶色の建物が軒を連ね
街全体の乾いた空気を
心地よいものにしていた

ライトブルーのドアとベンチ
軒に吊るされた赤いチリ
窓に飾られた牛の頭蓋骨

市庁舎前に所狭しと並ぶ
インディアン達の
手作りクラフト

透明感のある強い太陽の光が
市庁舎の柱と柱の間から差し込んでいた

ロレット・チャペルの『奇跡の階段』
支柱のない
宙に浮かぶせん状の階段

スペインから流れてきた宗教文化と
メキシコの文化と
アメリカンインディアンの文化が
交差する街

そして…
私が愛してやまない女性画家
ジョージア・オキーフが過ごした場所
彼女の生涯を追いながら見つめた
ニューメキシコの風景

生ぬるい乾いた風がサンタフェの街を通り抜ける


記憶が頭の中で走馬灯のように駆け巡る
地図も頼らず誰かに道を尋ねる訳でもなく
ただひたすら、私たち二人の記憶だけを頼りに
道を曲がっては戻り、街角で立ち止まり…
12年前の記憶と重ね合わせるように同じ場所に
戻って行った

【写真ギャラリー】

アドベ煉瓦でできた建物が並ぶ街


ライトブルーのドアのお店が多い


アートギャラリーの入り口:赤いチリが吊り下がる


牛の頭蓋骨が街のあちこちに飾られている


ロレット・チャペル


帽子屋


友人も私も大好きなお店


メルボルン風カフェ?の看板


カフェは、メルボルン風Laneにある


12年前の記憶を辿りながらひたすら歩いたが
コロナの影響もあったのだろう。
記憶に残っている小さなホテルやお店がなかったり
記憶の中に存在しないお店があったり。
12年の長さを記憶と現在の重ね合わせによって感じ取った。

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