食べる神様

子どもの頃あんなに苦手だったのにすきになったたべもの、のひとつ、おいなりさん。

とびきり美味しくはなく、でもほっとする、じゅわりとあまい金色は、いつの間にかの大好物で。
単純に油揚げと酢飯、なのに、きつねうどんのときとは違うつややかさ。
とてもやさしい、春みたいなたべもの。

おいなりさんは、稲荷寿司ではなく、永遠に、おいなりさん。と呼びたい。

きらきらつやつやの、
食べる神様に敬意をこめて。

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