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心の中の小さな私が教えてくれたこと。

前提として。
から読んでください。

その日の晩、わたしは布団の中で、
自分のその闇を見に行った。

怖い…
真っ暗な部屋の中に
ポツンと1人の女の子が
うずくまって座っていた。

その子にこの闇の正体を聞いた。

そしたら
「おじいちゃんのことが許せない」
とその女の子は言った。

35年間、
世界一大好きだと思っていた
おじいちゃんのことが許せないなんて
あるはずない。

体が全身痺れて、
涙が止まらなくなった。
とんでもない抵抗が
身体の中で起こっているのを感じる。

私を守ってきてくれたのはおじいちゃん。
両親のことが大嫌いでも、
ずっと大好きだったおじいちゃん。
そんなこと絶対にないはずなのに!

わたしはそんなことを考えながら、
全身の震えと痺れを感じて
しばらく金縛りのように動けなくなった。

その後に、その子は続いた。
「お父さんもお母さんも
大好きなのに、
おじいちゃんは、2人のことをいつも悪く言う。
お父さんもお母さんもそうだ。
いつも3人でそれぞれの悪口を言ってる。

わたしはみんなのことが大好きなのに。
ただ、仲良しな家族がいいだけなのに。

それなのに、
なんで、仲良くなれないの?

なんでお互いに憎しみ合うの?
おじいちゃんがいなければ
もしかしたら平和だったかもしれないのに!」

どうでもいいと思っていた
両親のことが大好きで、
大好きだったはずのおじいちゃんのことが
許せないなんて。

本当に震えた。
痺れて動けなくなるかと思った。

わたしを守ってくれていたものが
崩れるのを感じた。

痺れがおさまるのを待って

震えながら、
その闇を伝えてくれた友達に
ラインをした。

たくさん需要してくれて
たくさん頑張ったねって
寄り添ってくれた。

その時の、その子の顔は
見ることができなかった。
怖すぎてまだのぞけなかった。

けど、不思議なことが
起こった。
その日から徐々に
わたしは夜眠るのが怖くなくなっていった。

眠ることが怖くない感覚が
嬉しくて、

自分の中の『小さな自分』と仲良くする
ということの大切さを
改めて感じる出来事となった。

もっともっと、
癒していく。
自分自身を。

私にならできる。
そう感じた瞬間でもあった。

その友達と、
見せてくれた小さな私と

その時の感情に

感謝が溢れて止まらなかった。

ありがとうをたくさん言いながら
その日は眠った。


続く

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