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【詩】生きてる価値

わたしは誰にほめられたかったのだろう
























ほめられたくて
たくさんの痛みを我慢して
たくさんのお金をとられた
ただほめられたくて

























自分を犠牲にして
自分の人生も捧げて
ただほめられたくて

























一生懸命頑張って
気に入られるように振る舞って

























暴言も暴力も
全てはわたしが悪いことにされても
ただほめられたくて

























母にただほめられたくて



























傷ついた自尊心に
わたしはなんて声をかければいいのだろう
























わたしがどれだけほめても
どれだけなぐさめても
わたしのこころの傷口は
どんな言葉でも埋められない
























わたしの人生に
わたし自身の思い出なんてない


























殴られて働いて
こころが壊れただけだ


























壊れたこころを
更にズタズタにされて
捨てられたたけだ
























なにか特別なことをしてないと
生きてる価値を感じられないのは
























長い長い年月を
母たちに費やしてきたからだ



























「楽しいことをして」
ひとはよくわたしに
そう言うけど


























わたしは誰かの真似をして
楽しいことをしてみても
涙が流れる























これが楽しいことなのか?
わたしにはわからない



























わたしはなにもしてなくても
暴力がないだけ
十分しあわせだ



























これ以上なにを求めるの?



































暴力がなくておうちにいられる
暴力がなくておうちで眠れる


































これ以上なにが必要なの?


































「生きてるだけで価値がある」


































その言葉こどもの頃に
聞きたかった

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