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地球の裏側で日本語を学ぶ人たち

 こんにちは。地球の裏側アルゼンチンでクリスマスを迎えています。真夏なので盛り上がりは今ひとつですが、家族と過ごす大事なですから、みな足取り軽くイソイソした感じがあります。
 さて、そんなクリスマスを迎える前の土曜日、「日本語N1クラブ」に参加してきました。メンバーはその名の通りN1取得者のみ。しかも2015年以降という条件付きです。どんな人が集まるのかと楽しみに行ってみると…。
 参加6名。ご覧のように全員欧州系アルゼンチン人若者です。(日本人の年配男性2名は主催側、もう一人は…、お察しください)中には完全に独学のみで合格したという猛者も2名いました。一体どんな理由で日本語をそこまで勉強したのかを聞くと、「好きだから。ただそれだけ。そしてせっかく勉強したんだから、それを形にしたいと思ってJLPTを受けた」と異口同音に話します。中には、このクラブに来るまで日本語を話したことがなかった、という人も。
 私はこれまで日本語を教えてきた相手は日本にいる人がほとんで、そうでなくても、日系企業で働いている、または働きたいなど、日本語を学ぶ目的がかなり実用的で明確な人ばかりでした。
 こちらに来て、「ただ好きだから」という理由で、もしかしたら一生行くことがないかもしれない国の言葉を必死に学んだ人たちに会い、衝撃を受けました。彼らは日本から来た私を大歓迎してくれ、「日本人と話せるの嬉しい!」と喜びを表してくれます。
 私はアルゼンチンの日系社会支援という目的でこちらに来ましたが、もはや日本に興味を持ってくれるのは日系(だけ)ではなく、純粋に憧れを持っていてくれる非日系と言われる人たちだと改めて感じました。
 彼らの存在がアルゼンチンの日系社会を活性化し、また日本とのつながりをアクティブにしていくカギを握っているのかもしれません。
 日本語N1クラブのこれからの活動が楽しみです。

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