melocotón

順風満帆に憧れているのに、気がつけばいつも逆風に向かう崖っぷち人生。今日も生きているか…

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順風満帆に憧れているのに、気がつけばいつも逆風に向かう崖っぷち人生。今日も生きているからそれでいいけれど。

最近の記事

南米最大のブックフェアに行った!

 みなさん、こんにちは。私は幼い頃から本が好きで、アルゼンチンに来てからは事務所の方に「活字中毒」と言われるほど、本ならなんでも片っ端から読んでいます。  そんな私を見て神様は、世界最大と言われるドイツ・フランクフルトのブックフェアと、イタリア・ボローニャで行われる子どもの本のブック・フェアに行く機会を与えてくれました。しばらく前のことですが、世界中の出版業界の人が集まる社交場のような雰囲気は、今でも忘れることができません。  さて、南米最大のブックフェアがここブエノスアイレ

    • ブエノスアイレスでいろんな学校を見学ーその2

       急に秋の気配が強くなり、朝晩寒いブエノスアイレスです。それでもデング熱を媒介する蚊の勢いは止まらず、毎日ニュースで警戒情報が流れます。早く収まってほしいと願う日々です。  さてそんな中、ブエノスアイレス州にある2つの学校を見学してきました。(一般にイメージされるブエノスアイレスは「市」の部分で、周囲広範囲がブエノスアイレス州)  まず一つ目。土曜日のみ開講で、幼稚園児から中学生までが集まる日本語のための補習校のような日本語学校です。9時半に集まって初めはみんなでラジオ体操

      • ブエノスアイレスでいろんな学校を見学

         こんにちは  こちらはイースターで長い週末になりました。おかげさまで小旅行をしたり、部屋の片付けをしたりのんびり過ごしています。  こちらでは3月が学校の新年度開始となり、いろいろな学校が新学期を迎えています。(日本人の子供たちが通う「日本人学校」だけは、日本の制度に則っているので4月が新学期ですが)  以前から見学依頼を出してあり、やっと授業見学に出かけました。  見学したある日系の子供たちのために創設された私立学校は、寺子屋の時期を経て、今では幼稚園から短大まである立派

        • 子ども用日本語教材の勉強会を開催

          みなさん、こんにちは。  実は自宅のインターネットが雷にやられ、ネットなしの生活を強いられています。異国でインターネットにアクセスできないのがこんなに不便でつまらないものだとは思いませんでした…。そんなわけで投稿も少し前の内容になりますが了承の上お読みください。  私が住むアルゼンチンのブエノスアイレスは夏の終わりを迎えています。夏中、虫刺されに悩まされていたので、職場の人に「いつ蚊がいなくなるの」と聞いたところ、「南風が吹いたらね」と言われ、一瞬意味がわかりませんでした。こ

        南米最大のブックフェアに行った!

          パタゴニアの南、氷河の町エルカラファテ

           アルゼンチン、ブエノスアイレスは夏の終わりを迎えています。こちらに来て4ヶ月が過ぎ、初めての遠出をしました。パタゴニアの南にあるエルカラファテという町は、氷河を見る人でにぎわう玄関口です。 エルカラファテからツアーのバスに乗って1時間半近く。赤土の木の生えない大地をひた走り、その先にペリトモレノ氷河がありました。 氷河の流速は1日2メートルということで、その動きを感じることはありませんが、時折「ゴー」という音や「パンッ」と氷が割れる鋭い音がします。タイミングが良ければ、豪快

          パタゴニアの南、氷河の町エルカラファテ

          第67回在亜全国日本語教師研修会

           日本では春一番がふき、どんどん春の芽吹きを感じる季節と聞いています。こちらアルゼンチンは夏の終わりですが、またまた蚊が大発生し、外に出るには日焼け止めと虫除け必須というあまり風流ではない生活を続けています。  そんな中、カーニバルシーズンの長い連休を使って、全国の日本語教師が集まる研修会が3日間にわたって開催されました。  初めにびっくりしたのが第67回という数字です。なんと第1回は戦前に実施されたとのこと。アルゼンチンは日本だけでなく周辺各国からの再移民(例:日本ーボリビ

          第67回在亜全国日本語教師研修会

          サラダボウルのゲストになって

           ブエノスアイレスに来てから3カ月。現在のアパートに腰を落ち着けて2カ月になり、やっと気軽に入れてリラックスできるカフェを近所に見つけました。予定がない週末はゆっくりそこで過ごそうと思います。  さて、今日はそんな私を取り巻く人々について書いてみます。初めはこのnoteのタイトルを「メルティングポット」にするつもりでしたが、よく考えて見ると、ここの住民たちは「溶け合って」はいません。皆、それぞれ自分のルーツに誇りを持ち、文化を維持しながらここで暮らしているように見えます。なの

          サラダボウルのゲストになって

          日本語教師養成講座、始まる!

           真夏のブエノスアイレスから日本語教育に関する話を届けます。 私がこちらに来た大きな理由の一つである「日本語教師養成講座」が始まりました。1年半かけて300時間を費やし、理論から実践まで、日本語や日本文化を深ーく学び、学習者に寄り添える先生を育成するというのが講座の趣旨です。今回でもう9回目、非常に歴史のあるコースで、コロナ禍を経て、オンライン、対面、通信をダイナミックに組み合せたデザインになっています。  今は夏休みの時期なので、その貴重な時間を使って対面での集中講義を行い

          日本語教師養成講座、始まる!

          南米最大規模の盆踊り参戦

          ブエノスアイレス近郊のラプラタは、日本からの移住地として有名です。ここで毎年盆踊りが行われます。今年は私が所属する機関がブースを出すということで、張り切って参戦してきました。 開始は午後5時。タイトルの写真のような快晴です。出店あり、余興ありで大変な賑わいが続きます。入場者数は非公開ですが、どうやら1万人は軽く超えている様子。日系の皆さんもそうでない人たちも、一緒にお祭りを楽しみます。 午後9時になると、盛大な花火が始まりました。こんなに近くで花火を見たのは何年ぶりでしょうか

          南米最大規模の盆踊り参戦

          ブエノスアイレス大学、スペイン語クラスに参加!

           みなさん、こんにちは。日本は大変な幕開けとあり、大変な思いをされている方も少なくないと思います。遠くにいても心が痛くなります。ここアルゼンチンも新大統領の下、次々と経済改革が進んでおり(要するに税金を使っていた企業や機関に対し、その援助を打ち切ること)、連日ニュースを賑わせています。こちらも落ち着きません。  そんな中、今年の大目標である「スペイン語の上達」に向けて、ブエノスアイレス大学での受講が始まりました。コースは対面とオンラインがあるのですが、仕事の都合上オンラインを

          ブエノスアイレス大学、スペイン語クラスに参加!

          ブエノスアイレス雑記3        ーとにかくトイレがすごいー

          この地に住んで2ヵ月が経ちます。年末ということもあり、「ブエノスアイレスここがすごいベスト5!」を勝手に書いてみます。 私はこれまで欧州や東南アジアを30カ国近く訪れたことがありますが、それらの国を思い出しながら(個人的見解ですが)印象を記しました。 5位 公園が多い 街歩きをすれば、至る所で公園にぶつかります。広大なものもあれば、子どもがちょっと遊ぶような小さなものまで様々ですが、感心するのはどこも手入れが行き届いていること。最近も暑くなって蚊が増えたということで、どこでも

          ブエノスアイレス雑記3        ーとにかくトイレがすごいー

          地球の裏側で日本語を学ぶ人たち

           こんにちは。地球の裏側アルゼンチンでクリスマスを迎えています。真夏なので盛り上がりは今ひとつですが、家族と過ごす大事なですから、みな足取り軽くイソイソした感じがあります。  さて、そんなクリスマスを迎える前の土曜日、「日本語N1クラブ」に参加してきました。メンバーはその名の通りN1取得者のみ。しかも2015年以降という条件付きです。どんな人が集まるのかと楽しみに行ってみると…。  参加6名。ご覧のように全員欧州系アルゼンチン人若者です。(日本人の年配男性2名は主催側、もう一

          地球の裏側で日本語を学ぶ人たち

          非母語の先生を育てるということ

          こんにちは!  12月になりましたが、ここブエノスアイレスは夏の盛りに向かい、暑い日が続いています。残念ながらあまりクリスマスムードは盛り上がりません。 そんな中、私の重要な任務の一つである「現地の先生を育成する」プロジェクトが始まりました。  ここアルゼンチンで10年以上の歴史がある独自の「日本語教師養成講座」です。開講した頃は、日系の子どもたちの日本語力の低下が問題になっていて、理由を考えたところ、そもそも先生たちの日本語力が低いことに一因があるのでは?という結論に達した

          非母語の先生を育てるということ

          ブエノスアイレス雑記2

           ブエノスアイレスに来て1カ月経ちました。ホテルからアパートに引っ越し、今週から仕事も始まり、いよいよ本格的に生活が始まっています。  どこに行っても街歩きが大好き。まずは自分の足で歩いて目で見て様子を確かめ、楽しむのが私のやり方です。ここでもだいぶ歩き回り、街の様子、広さ、特徴など、少しずつわかってきました。  今日はそんな街歩きの際、私が気をつけていることを書いてみます。(こちらに住んでいる日本の方々に各種アドバイスをいただいた集大成とお考えください) 1貴重品(現金など

          ブエノスアイレス雑記2

          記念すべき初仕事はJLPTのお手伝い

           12月3日(日)は世界中でJLPT(日本語能力試験)の日です。私が現在住んでいるアルゼンチンでも500名ほどの受験者がいました。実はここには国際交流基金(Japan Foundation)がないため、JLPTは大使館の協力を得て、私が所属する機関が運営しています。  そんなわけで着任の初仕事は試験実施のお手伝いとなりました。  試験会場は由緒正しいカソリックのカレッジ、コレヒオ・デル・サルバドルです。  試験は朝9時過ぎから午後13´30まで。昼食の時間が遅い国なので、特に

          記念すべき初仕事はJLPTのお手伝い

          ブエノスアイレス雑記1

           地球の裏側にきて約1ヵ月が過ぎました。春なので、ジャカランタという別名「紫の桜」がきれいです。まだホテル滞在ということもあり、ここで生活してる!という気持ちにはなれませんが、少しずつ楽しめることもできてきました。  そんな状態ですが、とりあえずのひと月の雑感を残しておきます。 1 東京と似てる  しばらく過ごした印象は、「東京みたい」です。街が大きく多くのエリアに分かれていて、それぞれに特徴があります。人々は都会っ子らしく、他人にはあまり目を向けず自分のペースで動いています

          ブエノスアイレス雑記1