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企画者の思考法

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企画者の心得、企画の作法、企画者のマネジメントなどの記事を整理
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2020年5月の記事一覧

「〇〇がない」は問題や課題を説明していない

「〇〇がない」は問題や課題を説明していない これは「外資系コンサルタントの企画力」の一節である。 「当社の課題は〇〇がないことだ」という場合があるが、これは言い換えれば「〇〇さえすれば問題点は解決する」ということだ。つまりは「手段」を表現している。 問題点の解決策は一意に決まるものでなく、いろいろなオプションがあるはずだ。「〇〇がない」という表現は最初から解決策を決め打ちしているものであり、議論の広がりを制限する要因である。 「〇〇の課題は△△がないことだ」と「△△とい

兎にも角にも、アイデアを昇華させたければ「人に話すこと」

2019年4月に書いたnote。多少の手直しをして再掲載します。そして色々な人に伝えたい。「アイデアは人に話して発展する」 私の周りにも多いのですが、アイデアを議論している場なのに、アイデアを話してくれない人がいる。まだ未完成だから話してくれない人がいる。恥ずかしいのか、それが美徳なのか、不言実行とでも言いたいのか理解できないけど、そういう人が多い。そういう人は議論には次からは呼ばない。 アイデアは「人に話して」発展する人に話すのは必ずしもその人に答えを教えてもらうとか、

「企画」は、「アイデア」と「制約条件」の間にしかない。

1年前に書いた「結果と課題と「問い」と企画についての図解」についてのnote。改めて多くの方に読んで欲しいと思い、タイトルや一部文章を調整して再掲載します。文字数としては800文字程度ですが、企画をつくる時に非常に大事な点を整理しました。 企画を考える<例題> 目標ユーザー数が100万/月なのに、現状のユーザー数が1万/月の場合。どう企画を考えるか? <図解> <企画を考える時の鉄則> 「結果」は「課題」ではない。 ユーザー数が少ないは「結果」でしかない。 ユーザー

企画に必要な鳥観力、そして3つの大事な要素

4月28日に「エンジニアのための企画入門」というオンラインイベントに参加した。告知文章に興味を持ったからだ。 AI技術の進化により、定型的な仕事は自動化されていきます。 そのような時代における、人の中心的な仕事は何でしょうか。 それは、あるべき未来を描き、描いた未来を実際の行動でカタチにし価値を創り出すことです。 この「あるべき未来を描く力」が「企画力」です。 「企画力」を身につけたエンジニアはこれからの時代の中心的存在になれます。 なぜなら、企画〜開発〜価値創造のプロセス