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プロジェクトに必要なスキル - 判断と決断を使い分ける

プロジェクトに必要なスキルとは何か?「1つのnoteに1つのスキル」で整理していきます。


「判断」と「決断」を使い分けるスキル

リーダーは常に何かを決める事が求められる。
その「決める」とは「判断」か「決断」か。


「判断」とは何か?

「判断」を使うシーンは「過去を正確に評価し判断する」時です。


何をすれば「判断力」が向上するか?

過去を正確に評価するためには
・根拠となる情報を集められる。
・1次情報にアクセスする手段がある。
・その情報を客観的に評価できる。
・客観的にするためには明確な基準が必要。

「判断」のシーンは例えば
・市場に関わる情報を集められる。(指示して集めさせる)
・その情報を客観的に評価して「判断」して結論をだす。
頻繁に発生します。

「判断」は他の誰かが「判断」しても同じ結論になる事が大事。


「判断」は、「言い訳」が起こりやすいという側面もある

情報が間違っていた。とか、市場が変わったとか。よく聞く話です。でもそんな「言い訳」はマイナスの側面しか生みません。

間違っていたら、正しい情報を探す。
市場が変わったら、その新しい事実を使う。


「判断力」を向上させるには

・評価するために客観的とは何か?を常に考える。
・他人が行っても同じ結論になるか?を常に考える。
・「判断」するタイミングを間違えないようにする。


「決断」するとは何か?

「決断」を使うシーンは「不確実だがリスクをとって成長のために決断する」時です


何をすれば「決断力」が向上するか?

・あらゆることが不確実という事を念頭に置く
・情報はない。または極端にすくない。一部しかない。
・一長一短である。
・リスクもある。むしろリスクが大きい。

また「決断」は、人によって異なる。自分以外の人「決断」したら別の結論になる。

あなた自身の責任が極めて大きい。

「なぜにその結論になったのか?」と聞かれても「私がそう決めた。」というしかない。

プロダクトマネージャーにおける「決断」のシーンは例えば
・AとB、どちらの機能を先につくるべきか?
・何個の製品をつくるべきか?(売れ残りは最悪だが、売るものがなくなるのも最悪。さて何個つくるべきか?)

ゆえに「決断力」を向上させるには

・参考になるものは基本的に無い。自分で考えるという思考を持つ。
・お作法としてのフレームワークや、業界の慣習などは頭にいれておき、少ない情報を整理して決断する要素を減らす。
・無謀とは違う。


データと「判断」と「決断」

データでできることは「判断」
データがなくても意思決定することは「決断」


「判断」と「決断」を勘違いしてはいけない

例えばこんな人いませんかね?
「決断」すべきタイミングなのに、情報が揃っていないとかの理由を付けてリスクを取らず「決断」を先送りにする。「判断」しかやりたくない。

「判断」と「決断」を勘違いしている人、あるいは意図的に逃げている人にリーダーの役割は任せられない


「判断」と「決断」を使い分ける

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「判断」と「決断」はグラデーション

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相談できる環境を用意

出来ないこと・苦手なことは、他の人(専門家)に頼めば良い。ただし、何を頼むか?を正しく理解し、できあがった成果物は正しく評価できるスキルと知識がないといけない。または正しく評価ができるスキルと知識をもった人にすぐ相談できる環境を用意しておく。

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