フリーランス時代にスキルを消費した理由
私は5年間ほどフリーランスをやっていた。主にコンピュータグラフィック制作やサイト制作だ。
フリーランス時代の悩み
悩みは色々あるが、大きくは3つ。
1) 自分を選んでもらうためには?
つまりは自分自身の営業です。
他社(他人)との差別化はどこか?
どこが自分の選んでもらえる理由か?
2) どうやったら安定した収入を得られるのか?
定期収入が得られるのか?
毎回、新しい案件を獲得するのは難しい。
当時、複数の定期案件(サイトの更新と専門学校の非常勤講師)があったのは良かった。なければ5年間もフリーランスをやっていなかっただろう。
3) スキルが無価値になるスピードが速い問題。
コンピューターグラフィックやサイト制作は、アプリケーションの進化とコンピュータの性能向上により、できることが加速度的に高度化していった時期でした。
例えば、私は建物やインテリアのコンピューターグラフィックが得意でした。精密なモデリングも理由の1つですが、光をどこから発行させて、どの方向にあてたら空間がきれいに見えるか。それっぽく見えるか。当時はレンダリングに数時間、場合によっては1日以上必要だった時代。だから何度も何度もレンダリングはできない。時間は限られているからだ。だからある程度は見切り発進でレンダリングをスタートするしかない。
そんなスキルも、アプリケーションの進化とコンピュータ性能向上により過去のスキルに。
フリーランス時代の振り返り
自身の価値を「制作物のクオリティを上げる!」という点に、ほぼ100%の時間を使っていた。
結果スキルが先細り。スキルは消費したのだ。
スキルを消費した理由
自身の価値を「クオリティを上げる!」という点に、ほぼ100%の時間を使っていた結果、インプットやスキルアップの時間を少なくしていたからだ。
私は実制作の過程でスキルアップができると思っていたのだ。(思っていたかったのだ。)
「クオリティを上げる!」という点で、仕事は獲得してはいたが、いつまでも続くわけではない。安く制作を受ける人も増えてきた。
いつまでも続けることもできず、私は就職活動を開始、縁があって会社員になることができたのだ。
思うこと
これからの働き方の1つは、1つの会社から100%の収入を得るのではなく、様々なところで収入を得てくのだろう。リスクの分散にもなる。
会社員である程度のスキルがある人ならば、そこそこ稼げるかもしれない。でも本当にレアなスキルでない限り、しっかりとスキルアップの時間を持たないと、スキルはあっという間に消費してしまい価値がなくなっていくだろう。
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Photo by Markus Spiske on Unsplash
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