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#ADHDあるある:とにかく疲れやすい・エネルギー切れを感じる。

これはADHD一般がそうなのか、自分だけなのか、分からないけれど、とにかく疲れやすい。いつでも、疲労感満載なのだ。主な口癖は「疲れた」だ(このセルフトークでいっそう疲れるのかもしれない)。なぜ、体力がないのだろう。

もっと強くならねば・・と自分を叱咤激励してきたのだが、どうも原因は「頑張っていない」からではないようだ。むしろ気づかない「頑張りすぎ」が原因のような気がしている。

「過集中」でエネルギー切れ

ADHDの大きな特徴は「過集中」という、自分の中の集中力のスイッチON/OFF機能が壊れたような状態だ。
このことは、このnoteでも何度も書いている。

私の場合だと、スイッチが入ってしまうと、深夜でもコンテンツ作りに邁進してしまう。全く眠くならずにバリバリ働き続けることができる。以前から上司に「お前は死ぬと止まるマグロだな」と言われてきた。しかし、残念なのは、この勢いが続かないことだ。休憩も睡眠もなしで、アクセル全開にしていると、どこかで必ず失速する。以前の私は、バタンと倒れることを繰り返してきたものだった。

普通の人が上手にエネルギーを配分するところを、まったく抑えがきかないのがADHDのADHDであるところなのだ。疲れやすいのは、本当に働いているからだともいえるだろう。働きすぎなのだ。

ADHDの疲労感に対処するには「栄養ドリンク」ではなく「休息」が必要だ。普通のひとより、はるかに働きすぎている(集中しすぎている)のだから。

「ルーティーン」でエネルギーを節約する

これまでも書いてきたように、集中力・エネルギーを節約する一つの方法は、自分の感覚に頼らず、ちょこちょこ休憩を取りづけることだ。意志の力やエネルギーには限界があることを知らなければならない。

今日は、もう一つの方法を紹介してみたい。それは、生活の中にできる限りルーティーンを組み込んで「決断する」エネルギーを節約することだ。集中して、決断していくのは、予想以上に人のエネルギーを奪うものになる。何も考えずに行えることを増やしていくことが、日々の疲労感を軽くしていくことにつながるのだ。

オバマ元大統領の側近の記録は興味深い。

「オバマは大統領としての決断が必要となること以外は何ひとつ自分では決めないということだ。それゆえ、彼はブルーかグレーのスーツしか着ないし、出された食事以外を欲しがることもなく、日常生活における細々とした決定は側近などに決めさせていた。靴下を選ぶことも、これから何時にどこへ行くかも、自分で決めることはなかったのだ。

彼がこのやり方を採用していたのは、 意思決定のためのエネルギーを節約するため だ。難しい決断には意志力の消耗が伴い、意志力が使い尽くされると「決断疲れ」と呼ばれる状態に陥るということが、最新の研究で明らかになったことが背景にある。「たわいのないことに気を取られて一日を無駄にしないためには、ルーチン化する必要がある」

毎日、細かなことに「決定力」を使うと、重要なところで、すでにエネルギー切れしてしまうのだ。だから、とにかく日常ではエネルギーを節約しているのが、オバマスタイルだったのだ。

日々の支払いに苦慮したり、節約をするために時間や知恵を使う貧困層ほど、肥満やアルコールの問題に苦しんでいるという。それは、フルに決断力や集中力を使っているからだ。すでに集中力を使い切ってしまっているのだ。頑張っていないからではなく、頑張りすぎなのだ。

実は「意志力」というのは有限で、一日の終わりには果断な決断ができるリーダーでも、一日の終わりには決断できなくなっていることも多いのだ。この辺は、バウマイスターの本が興味深いので、ぜひ見てほしい。

頑張りすぎない生き方

ADHDが疲れやすいのは、本当に疲れるだけのことをしているからだ。毎日、毎日、様々なものに集中してしまい、時にスイッチを切り忘れ、完全にエネルギーを使い果たしているからなのだ。疲れにくい体を作るために、トレーニングなどをすると余計疲れるだろう(以前の私のことだ)

とにかく、疲れるという感覚が芽生えたら休むしかない。休まないで突っ走ってきたから、疲れているのだ。自分の感覚をもう少し信じてみよう。

綿樽剛の著書一覧


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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq