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模擬面接は公務員面接対策の10%でしかありません

公務員の面接試験は模擬面接が一番重要な対策だと勘違いしていませんか?

あなたは、面接対策で重要なことって何だと思いますか?

模擬面接はとても重要ですが、一番重要な対策ではありません。

未だに、公務員の面接対策は、模擬面接で練習すれば合格できると考えている方が非常に多いです。

そのため、筆記試験に合格された後に、私のところに模擬面接を受けたいという依頼が殺到します。

ですが、模擬面接だけ受けてもまったく意味がありませんので、大変申し訳ございませんが、すべての模擬面接の依頼をお断りさせていただいています。

なぜ、模擬面接を受けても意味がないのか、解説いたします!

映画の8割は脚本で決まる

「映画の8割は脚本で決まる」
これは、アメリカでとても有名な映画監督であり脚本家でもある、ビリー・ワイルダー監督の言葉ですが、ご存知ですか?

どんなに素晴らしい俳優陣に出演していただいたとしても、どんなに素晴らしい演技をしていただいたとしても、映画の脚本が良くなければ、人を感動させることはできません。

面接では、自己分析、応募先のリサーチ、想定問答が、この脚本にあたります。

つまり、この脚本をしっかりと作ることにより、より説得力ある内容を面接で披露することができるのです。

いまだに面接対策は、模擬面接を行えば良いと考えている方が多いのですが、脚本が悪ければ、面接官の心は動かせません。

ネットから拾ってきたような薄っぺらいセリフで公務員の面接試験に合格することはできません。

ところで、大ヒットする映画の要素はいろいろとありますが、一番大切なものはなんだと思いますか?

一番重要なのは、ストーリーです。

どんなに素晴らしい俳優陣を揃えて、演技が素晴らしくても映画の脚本が良くなければ、人を感動させることはできないということです。

面接対策は、自己分析、応募先のリサーチ、想定問答で8~9割、模擬面接は1~2割ということになりますので、模擬面接だけで対策出来ると思っている方は注意しましょう!

面接官が本当に知りたいこととは?

面接官は、実は、あなたのストーリーが知りたいってご存知でしたか?

  • なぜ、あなたは卒業後、就職もせずにアルバイトをしながら、そこまでして公務員を目指しているのか?

  • 何が、あなたをそうさせたのか? 途中で就職しようと思わなかったのだろうか?

  • 民間企業でバリバリやっていた方が、なぜ、お給料も下がるし、今までの磨いたキャリアを捨ててまで、公務員を目指すのか?

  • いったい、何があったのだろうか? もしかしたら、現実逃避? そうでないのなら、何があったのだろうか?

応募先の志望動機なんて、右から左に流して聞いている面接官も多いです。

中には、志望動機は一度も聞かれなかった、と言っている合格者がいるくらいです。

応募先が同じなら、100人いても、100通りは無いからです。皆さん、似たり寄ったりの内容であり、大きな差は期待しておりません。

公務員を目指した「きっかけ」や、そもそもの仕事観、いくつかの選択肢の中から公務員を選ぶ事になった理由、今まで過ごしてきた日々の中で悩んだ事や頑張った事、周囲との関わり方、プライベートで心が躍る事、

面接官は、そういった今の「あなた」を造って来た「考えと行動(選択)」がストーリーとして知りたいのです。

ここが簡単なようで、とても難しく、99%の方が、自分の事だから、話せないのです。

自分の経験や特徴を再構築しましょう!

少し違うというのは、自己分析の自分探しの旅は、好きにやって欲しいですが、あくまでも面接で、「この人を採用したい!」と思ってもらうのが目的だからです。

ただし、理想の人材像に近づけて「盛る」という事ではありません。

面接ではいくつかのこれは言ったらだめでしょ、という地雷がありますから、そこは100%避けなければならないですが、今までの経験や自分の特徴(考えと行動)を「再構築」するという事がポイントです。

「再構築」というのは、例えば、多くの方が悩む自己PRですが、人は経験から学ぶ事も、学ばない事も出来ます。

素晴らしい成功体験も「火事場のバカ力」という言葉のとおり、結果オーライだけで再現性がなければ、学んだ事にはなりません。

再現できる力でなくては自己PRには出来ませんよね?

自己分析をしながら、自分の経験から学び直すのが「再構築」です。
難しい言葉で言えば「概念化」です。
※概念化=様々な複数の事例から共通点を見出し、大局的な視点で本質を捉えて、人に伝えられる言葉にすること

自己PRも志望動機と同様に「単体」で考えて、見栄えの良いものを作ろうとする方が多いですが基となった経験(エピソード)が無ければ意味がありません。

バラバラに、ただ模範解答を作ろうとすると、整合性が無く、リアリティも欠けてしまうため、嘘っぽいご都合主義のストーリーになります。

この経験と考え方が揃って、この人は公務員になろうと思っているのか、だから自分の経験を活かせると考えたのか、、という面接官の納得感は合格には必須なんです。

スラスラ話せることが重要だと勘違いしていませんか?

未だに、志望動機や、自己PRをスラスラと話せるように、面接の練習が一番重要と思っている受講生が多いのですが、実は、面接の練習の前の脚本の時点で合否が分かれていたのです。

はっきり言って、模擬面接だけ受けても意味がありません!

もしも、模擬面接が5時間あれば、面接で話す内容をすべてしっかりと見直す時間も作れますが、2時間程度では、練習にたどり着く前に時間切れになってしまうからです。

面接官の前に座るまでの、あなたのストーリーを作ったら、面接の練習に取り組んでください。

「活きた」面接の練習が出来るようになります!

ぜひ、あなただけのストーリーを作ってください!

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