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降霊の箱庭

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note創作大賞2024、ホラー小説部門応募作品。 とある女子生徒たちが「こっくりさん」をしてしまったことにより、中学校は恐怖と混乱に陥れられる。 主人公は果たして、この事件を解… もっと読む
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記事一覧

降霊の箱庭 ~第十話~

<前話> 音楽教師・神山冴雪は、空き教室の前に立った。 今やこの米野中学校にいる者なら誰…

和唐那依
5時間前
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降霊の箱庭 ~第九話~

<前話> ガシャァン!! という大きな音が体育館の方から聞こえてきたのは、達季がちょうど四…

和唐那依
1日前
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降霊の箱庭 ~序~

こっくりさん、こっくりさん。 どうぞおいでください。 とある中学校でその日、秘密の儀式が…

和唐那依
2週間前
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降霊の箱庭 ~第一話~

<前話> まるで、白い城塞だ。 校舎を見てまず初めに浮かんだのは、そんな感想だった。 職…

和唐那依
2週間前
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降霊の箱庭 ~第二話~

<前話> ――どうしてこうなったんだっけ。 図書準備室にて。 一並達季は困り果てていた。 …

和唐那依
2週間前
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降霊の箱庭 ~第三話~

<前話> 喧々囂々の騒ぎが収まった後。 図書準備室内の椅子に、当事者たち三人は座っていた…

和唐那依
2週間前
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降霊の箱庭 ~第四話~

<前話> 「ほんっとに馬鹿みてぇだ」 図書準備室を出てすぐ。 溜息交じりに、割垣蓮は呟いた。 蓮はそもそも面倒臭がりだ。 宿題も委員会活動もきちんとこなすが、サボれるものならいくらだってサボりたい。そうしないのは、教師に叱られるという上位互換の面倒を避けるために他ならない。 服装や髪型は、この面倒な日常に対するせめてもの抵抗だった。 最初は当然、叱られた。生徒指導部室に呼び出され、完全に不良生徒のレッテルを貼られた。しかし一年生の夏頃、クラスの友人を私刑していた犯人をとっ

降霊の箱庭 ~第五話~

<前話> また夜がやって来た。 ベッドの上で布団にくるまって、鈴木ゆうはじっと耐えていた…

和唐那依
10日前
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降霊の箱庭 ~第六話~

<前話> 狭い場所に閉じ込められていた。 冷たい。 鉄製の天井と壁と床に囲まれた空間は、…

和唐那依
7日前
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降霊の箱庭 ~第七話~

<前話> 「え? 分かること、ですか?」 まどかの問い掛けに、達季は必死で頭を回す。 「そ…

和唐那依
5日前
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降霊の箱庭 ~第八話~

<前話> 「それじゃあ、また」 朝のHRが始まる直前。 紙に書いた連絡先を交換し、昼休みに…

和唐那依
2日前
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