見出し画像

50歳を過ぎてバンドを続けると言うこと

50を過ぎて、バンドをやるってことはどういうことなのか

Barflyってバンドを結成したのは2015年の6月のこと

現在のメンバーは
 ボーカル:しゃちょー
 ボーカル:のぼる
 ボーカル:こずえ
 ギター:たくや
 ベース:団地妻
 ドラム:めけめけ

(結成時はこういう編成でした)

男3人女3人 それぞれ家族があり、酒が好き、歌が好き、騒ぐのが好きっていうメンバーは、西葛西にかつてあった、とてもカオスなカラオケ居酒屋で出会った

同じくこの店で知り合ったバンドマンがあるコンテストに出場することになり、みんなで彼らを応援にいったのだが・・・
しゃちょーの「これなら俺らもできるんじゃねぇ?」の発言に対して僕が、ああ、やれるよ、俺ドラムでもベースでもいけるから
みたいな流れから、飲み仲間で楽器経験者+楽器やってみたい奴を募ったところ、まぁ、見事にメンバーが揃った

でも、それぞれにブランクがあったり初めてだったりで、7月にスタジオに入った時には、人前でやれるようになるには、まだまだ先だなぁという印象だった

僕自身、少し前にイベントで久しぶりにドラムを叩いたのだけれども、学生の頃のようにしっかりとは叩けてなかったし、何より、ドラムは好きだけど、得意ではなかった

学生の頃は基礎みたいなものをぶっとばして、見よう見まねでなんとなくそれっぽいことができていたっていうだけで、僕はドラムからベースに転向して、それでバンドマンとしてのキャリアを学生の頃に卒業している

あとはカセットテープに多重録音をして曲を作ることを趣味としていたから、まぁ、いきなり上手にはドラムは叩けなかった

これはいかん、基礎からちゃんとやらねば――あの頃はそう思っても、本を買ったり教則ビデオをかったりっていうことが億劫で仕方がなかったのだけれども、今はインターネットで無料である程度のことは学べるようになっている

僕は、わりと人生でこれまでなかったくらいに真面目に楽器に取り組み、少しずつだけど昔の勘を取り戻しているうちに、いろんな人から声をかけてもらって掛け持ちでバンドをやることになった

楽しい、めちゃくちゃ楽しい
いつもステージを眺めていたのに、いつのまにかその人たちと一緒に演奏しているって、こんなに楽しいのかって思う反面、技術的に追い付いていないのは目に見えていたので・・・だからといって、がむしゃらにやって追い付こうなんて、きっとおこがましいんだろうなというジレンマというよりは、それでいったお前はどこを目指すんだい? っていうプレッシャーが外からも内側からも感じて、ある時期、あまり楽しめなかったっていうのは、ここで初めて暴露することなんだけれども

だから、僕はまた曲を作ることにシフトした
しかし、結果的にこれがまたバンドをやろうっていうモチベーションになる

今までは自分で作ってそれを人に聞かせるわけでもなく、披露する場に行くわけでもなかったのだけれども、そういう機会を頂いて、自分で作った曲を人前でほぼ、初めて演奏した時、ああ、これじゃいけないんだ

この曲はまだ完成していない

って気づきました――つまり僕が作った曲は誰でもない、僕が楽しむための作りになっていて、人を楽しませるようには作られていない(いや、愉しめないことは全然ないのですが、ポップさは必ずしも、人に聞かせるために帯びている属性ではない)

2019年6月2日 Barflyはスタジオライブの会場に20人以上の観客の前で自分たちが作った曲を披露しました


そこに至るまで、バンドの中でもメンバーの脱退やそれにともなうモチベーションの低下や摩擦がありました
前回の1月のライブは、正直あまり思い出したくないこともある

あのとき失ったもの以上の物を掴めないのなら、身を引くべきじゃないのかって覚悟を胸に秘めて、メンバーそれぞれが作った曲をバンドでしっかり練りながらまさに1から作って行く作業は本当に楽しかった

(失くした傘:作詞・作曲:しゃちょー 編曲:Barfly)

僕自身も1曲、初めて自分のバンド用に作った(企画ライブでの企画バンドではあるけれども)――やばい、やっぱりこのメンバーのポテンシャルすごいわ

(Kan-Pai :作詞・作曲 めけめけ)

音楽的には僕とギター以外は素人なんだけど、カラオケで100点近くを連発する歌好きの男女ツインボーカルの安定感はすごいし、観る者を楽しませるファンキーボーカリストは型にはまると横綱相撲

サイドギターからベースに転向した団地妻と僕は同じ大学受験を今年経験し、まぁ、いろいろ大変だったけれども、苦楽を共にした分リズム体としてはなかなかのコンビ

(仮想現実:作曲 団地妻 作詞・編曲 たくや)

ギターはさすがプロを目指していただけあって、引き出しが多い

そして何よりも楽しみ方を知っているのがこのバンドの強み​

『俺たちBarfly』は、みんなのたまり場だったカラオケ居酒屋の曲

(俺たちBarfly:作詞・作曲 しゃちょー 編曲Baarfly)

『彩~いろどり』はBarfly初のオリジナル曲であり名刺代わりの曲

(彩~いろどり:作詞 しゃちょー 作曲ヒロト(H-Music) 編曲Barfly)

そして次は葛西で開催される七夕イベントに出場予定です

50歳を過ぎて素人が、こうして楽しい仲間と演奏ができることは素敵なことなんですが、何よりも演奏だけではなく、曲をみんなで作ってお互いを尊重しあうことができているっていうのは、ここに至るまでの苦労も相まって、”愛すべき酔っ払いのたまり場”

まさにBarFly=酒場にたかるハエ

なわけです

つまりは大人の秘密基地

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?