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レスキュー隊出動!縄文杉からの下山中にまさかの・・・

先日、会社の研修旅行で2年越しの屋久島・縄文杉登山に行ってきました。
昨年は、台風の影響で鹿児島→屋久島行きの飛行機が欠航。
鹿児島空港で足止めになり、島に渡ることすら出来ませんでした。

朝6時過ぎ。
荒川登山口から、縄文杉を目指して登山スタート!

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ひたすら続くトロッコ道を3時間歩き、いよいよ急勾配な山道へ。

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その後、ガイドさん命名の1丁目、2丁目、3丁目・・・と、急勾配ポイントを登りました。

一歩を踏み出さないことには進まない。
自分に「一歩一歩!」と言い聞かせて、頑張って足を上げて登りました(涙

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ようやくウィルソン株まで0.8kmの所まで来ました。
たったの800メートルと思ったアナタ!!

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この時点で登山開始から約4時間。
こ~んなに遠く、足が痛い100メートルが、あるのだろうか?と思うほどの道のりでした。笑
体力も必要ですが、折れない心も必要!を痛感した4時間でした。

片道5時間かけて、ようやく縄文杉到着!

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想像よりもハードで、途中何度も心が折れそうになりましたが、仲間が励ましてくれたおかげで、神秘的な縄文杉に会うことが出来ました。

屋久島の方々の素晴らしいチームプレーがはじまる!

荒川登山口に17時頃の到着を目指し、下山していました。

雨で濡れた石の上で足を滑らせ、とっさに左手で枝にしがみついた時
グギッ!
イタッ!
左肩を脱臼
してしまいました。

ガイドの笹川(@sasa_ken)さんが、大きなザックからコールドスプレー出して、スグに冷やしてくれて、簡易の固定具と三角巾で応急処置をしてくれました。

【ガイドの笹川さん(@sasa_ken)】
携帯電話の電波が入る大王杉のあたりまで戻って、レスキューを要請してきます!

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え~っ!
今おりてきた距離を登って戻るのー!
ホント申し訳ない(涙

【佐藤(社長)】
俺のロキソニン飲んで痛み止めとき。

【河原さん】
腕を胸のところまで持ってこれたらなぁ・・・
脱臼は早く戻さないと硬くなったら、入りにくくなるよ。
早くレスキューがくるといいな。

【私たちを追い越すガイドさんたち】
大丈夫ですか?
ガイドは一緒ですか?
レスキューは呼んでますか?
ささっちょ(ガイドの笹川さん)が戻ってきたら、無線を○○○に合わせてと言って下さい。
彼なら安心ですよ!


声をかけてくれました。

【ゆかちゃん】
わかりました!伝えます。
永野さん 寒いでしょ。このアウター着て下さい。

【中野さん】
こんな所まで、どうやってレスキューが来てくれるのかな・・・
ヘリか?担架か?

そんな時、ガイドの笹川さんがレスキューを要請し戻ってきました。

【笹川さん @sasa_ken
レスキューと救急車を呼びました。
トロッコ道までの森の中は、ヘリも無理、担架で担ぐこともできません。
レスキュー隊がおぶって下山するか、横でかかえながら下山することになると思います。

仲間のガイドが、皆さんを迎えにきてくれるので、永野さん以外の方は先に下山してください。

【ゲッツ兄さん】
永野さんの荷物は僕が背負います!

【笹川さん @sasa_ken
数十分後には、痛み止めも切れてくると思います。
今、痛みが少しおさまっている内に少しでも下山しておきましょ。
永野さん 痛いと思いますが、歩けますか?

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私の手を引いて大きな荷物を背負って、後ろ向きで一緒に下山してくれました。

ゆっくり、ゆっくりでいいですよ。
足でなくて、ホント良かったですね。

私の痛みが最小限になるよう、一歩一歩の足場を1つ1つ教えてくれました。そして通常より数倍、長い時間をかけて、トロッコ道まで下山してきました。

辿りついたトロッコ道で、休憩しているとトロッコに乗ったレスキュー隊が到着!

涙が出そうに嬉しかったー!

私ひとりの為に、消防3名、救命救急士4名 合計7名もの方が助けに来てくれました!

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車中で救命救急士の方に、年間出動回数10回に満たないトロッコをこんなにも早く出動できたのは、奇跡だと教えて頂きました。

このトロッコで1時間かけて、登山口まで下山しました。
その後、救急車で病院へ搬送してもらいました。

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受傷から5時間後にようやく病院に到着し、治療を受けることができました。

痛かった~っ!
長かった~っ!

でも脱臼の痛み以上に、嬉しい事がたくさんありました!

一緒に登った社長、中野さん、河原さん、ゲッツ兄さん、ゆかちゃんに
迷惑をかけたにもかかわらず、励ましてくれたこと。
たくさんの方に心配をおかけしたにもかかわらず、屋久島の方々に助けて頂いたこと。
下山中、幸いにも雨が降らなかったこと。
お宿で温かいごはんを作って、待ってていてくれたモスオーシャンの皆さん。
大自然の大きさ。私って、なんてちっぽけなんだろう。
山登りでの1歩が、想像以上に大切なんだ。と学びました。

永野さんは普通のツアリストではない。
屋久島の方々に助けられて、たくさんのご縁を頂けた。
神々が住むと言われる屋久島に、選ばれた人なんですよ。
地元の方が励ましてくれました。

この1日の出来事が、
ありがたくて、嬉しくて、涙が止まりませんでした。


今回の旅で、最もお世話になったガイドの笹川さん @sasa_ken

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いつ起こるかわからない危険に常にアンテナを立て、迅速な判断をして下さいました。

ガイドさんにとって山の知識や登山技術も大切でしょうが、笹川さんのような山に対する謙虚な姿勢・山と人を結ぶ想いが、もっと大切だと思いました。その大きな想いが、このザックにたくさん詰まっている!と感じました。

大自然の屋久島を受け入れ、自然と共存している笑顔が素敵なガイドさん。
縄文杉往復リベンジの際は、是非ガイドをお願いします^^

屋久島でご縁を頂いた皆さん #たすけてくれてありがとう

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2019年7月7日 屋久島空港にて。

#たすけてくれてありがとう

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