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ゆるいSDGs(エスディージーズ)

ちょっと前にこんな記事を書いた。「人と環境にやさしく」、言うのはいいけど、その思いだけじゃ続かない。積極的な理由がない限り、人はそれを選ばない。だから「持続可能性」とか「SDGs(エスディージーズ)」の理念と共に、選ぶ理由になる美意識も大事だ。そんな話だった。

話変わって、今日はローソンのカフェラテを買った。コンビニコーヒーを買うときはだいたいローソン。テイクアウト用のカップに蛙のマークがついてる。これだ。

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「レインフォレストアライアンス」認証マーク、持続可能性に配慮されています、という意味らしい。経済と共に、自然や人権も重んじる。シンボルが蛙なのは、「カエルの健全な生息個体数は健全な環境を指」すからだそう( https://www.rainforest-alliance.org/lang/ja/about/rainforest-alliance-certified-seal)。

で、じゃあ「レインフォレストアライアンスに通じているのでローソンを支持します!」と考えてコーヒーを買うのか?というと、そうではなくて、単純に、コンビニコーヒーの中ではおいしいほうだから。特にカフェラテが好きで、カップに季節の絵が描かれているときもあって楽しい。

だからこの蛙マークは「同じような製品があって、マークがついてたらそっちを買う」くらいの目安にしてる。「意識が高いものなら、どんなにまずくても買います!」みたいな忠誠心はない。

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こっちはフェアトレードマーク。「フェア=公正な」「トレード=取引」の言葉が示す通り、不当な買い叩きをしてないよ、生産者を守っているよ、という意味だと認識してる。もっと言うと「生産地の人々の暮らしに配慮しています」マーク。時々見かける。

別にこのマークがなくても、いまは売り手の意識が向上しているのか「この製品は生産者を買い叩いていません、公正な取り引きをしています」とパッケージに書かれている場合もあり、こちらが選ぶ前に先回りして配慮されてる感がある。

自分は輸入製品がどんな取引の果てに売り場に並んでいるのか、正直よく知らない。誰がどんなひどいピンハネをしていて誰が苦しんでいるのか、ぼんやりとしか知らない。小さな子どもがカカオ採集のために重労働させられる、チョコレートの闇についてチラッと聞いたくらいで。

だから「フェアトレード=なんとなくいいこと」くらいの認識でしかないけど、単純に製品が良質ならリピートするし、棚に似たような商品が並んでいて、迷ったときには決め手にすると思う。

「フェアトレード製品を探して買います!」「流通のわからない商品は絶対買いません!」と言うほど気合は入ってない。意識は低い。低いけど、できることはできたらいいなと思う。それくらい。それくらいのSDGs。

本を買ったり、勉強したりするのに使っています。最近、買ったのはフーコー『言葉と物』(仏語版)。