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リアリティ・トランサーフィンの考察⑱『第1巻のおさらいと、第2巻の内容の概観』

お待たせいたしました。リアリティ・トランサーフィンの考察を再開したいと思います。

個人的な話をすると、このシリーズが発刊された当時に読んだときのわたしの印象は「第1巻はとても斬新で面白かったけど、第2巻は正直ちょっとよく分からなかった。なにかすごいことが書いてあるとは思うんだけど……」というものでした。

実はこの印象はわたしだけのものでもなく、当時やっていた mixi の知り合いの中でも共有されていたものです。みんな、こう言ってました。


「外的意図って結局なんなの?」


そう、これまでに一度は読まれた方であればご存知かと思いますが、トランサーフィン第2巻の、というよりトランサーフィンそのものの核心的な概念がこの外的意図というものです。この記事ではじめてトランサーフィンに触れる方は、とりあえずそうなんだ、と思っておいていただければ問題ありません。

今回の読書で感じたのは、この第2巻は第1巻と比べると説明が行きつ戻りつで非常に回りくどく、それゆえ、なにが肝心なのか分かるようで分からないもどかしさでした。決して内容が期待外れということではありません。それどころか、ちゃんと理解することができたなら、この第2巻の内容は第1巻を遥かに超えるほど素晴らしいものです。

しかし、上にも書いたとおり、説明が行きつ戻りつしていて、同じことが何度も何度も書かれていたりするため、これをそのまま第1巻の記事でやったのと同じように解説していくと、結局よく分からない記事にしかなりそうにありません。それだったら本を買って読んでもらったほうがいいよね、という話になってしまいます。

そこで、この第2巻については、内容を可能な限り圧縮して、本当に大切なところに重点をおいて解説するようにしたいと思います。第1巻では登場してくる用語や概念はすべてとりあげて紹介しましたが、第2巻では「なくてもいいかな」と思ったものは省いてしまいます。そうすることによって、一番コアなところが浮き彫りになり、理解しやすくなればよいなと思っています。

さて、それではさっそく、と言いたいところなのですが、その前にここで第1巻の内容をごく簡単にふり返っておきましょう。ここまでの内容がどれだけしっかり頭に入っているかによって、この先の話の理解も違ってくるはずなので、これは大事なことです。

なお、それぞれの項目は該当する記事へとリンクしておきますので、詳細はそちらで再確認してみてください。

トランサーフィン第1巻のおさらい

トランサーフィン第1巻の内容を要約すると、

ほとんどの人が困難な人生を歩んでいるのは、破壊的振り子につかまってその振り子の周波数に同調する人生ラインへと誘導されているか、自ら過剰ポテンシャルを産み出して平衡力に苦しめられているか、あるいはその両方のためである。

したがって、幸せな人生ラインへと転移するためには
振り子から身をかわし、あるいは手なづける
重要性を取り去る
ことが必要といえるだろう。

それらとは別に、幸運が待ち構えているセクターへと転移し、そこで喜びを感じ気分を高揚させることによって同じようなセクターへと連続的に波に乗るように移動していくこともできる。この幸運の波に乗るためには、吉報のロープを見逃さずにつかまえなくてはならない。

また、人生ラインには最小限のエネルギーでスムーズに進むことのできるバリアントの小流というものが存在している。この小流に入るためには、理性の働きを弱め魂の言い分(快・不快)に耳を傾けながら状況からすこし距離を置く必要がある。するとあなたは小流が現れるサインを見つけるだろう。

という感じになるでしょうか。

こうしてまとめてみると分かるのですが、第1巻では願望を実現させる方法についてはまったく触れられていません。幸運の波は具体的な願望を実現するものではないですしね。そして実をいうと、第2巻にも「願望実現法」は登場しません。ここで、ええっ!? となる人がほとんどだと思いますが本当のことです。

ここのところがトランサーフィンの核心につながる部分なのですが、過去のわたしも含めて、トランサーフィンを願望実現法だと思っていた人は、この本の内容を大きく読み違えているということになります。(ちなみに、引き寄せの類だと喧伝している人もいましたが、それだと申し訳ないですが論外です)

なぜそう言い切れるかというと、ゼランド自身がこのように書いているからです。

願望自体は何ももたらしはしない。選択する意図だけが意味のあることなのだ。

「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン〈2〉魂の快/不快の選択
ヴァジム・ゼランド著(以降の引用文も同じ)

願望は役に立たないどころか、邪魔をするだけなのだ。願望を実現させるための秘訣は、願望と縁を切り、その代わりに、意図、すなわち、所有し行動する決意を持つことである。

つまり、願望は願望そのままでは実現しないということです。実現されるのは願望ではなく、「意図」であるとゼランドは述べています。この「意図」というものが第2巻全体をとおして語られているテーマなのですが、最初に書いたように、意図は意図でも、重要なのは「外的意図」というものとなります。

外的意図というからには内的意図というものもあるわけなのですが、これら二つの意図、すなわち外的意図と内的意図はそれぞれどういうもので、また、どう違うのでしょうか? 引用文には意図のことを「所有し行動する決意」と言い換えていますが、これもどういう意味でしょう?

それらについて、次回の記事以降でいっしょに考えていきましょう。今回の記事は、ここまでにしたいと思います。読んでいただきまして、ありがとうございます。

ちなみに、邦訳のタイトルは「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン〈2〉となっていますが、まあこれは仕方ないでしょう😌 「願望は実現しない」リアリティ・トランサーフィンとかだと、売れる見込みがないでしょうからね。それに、すべて読んでいただけば分かりますが、かつて願望であったそれは形を変えて実現されることにはなりますから、どうかご安心くださいませ。

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