距離の大切さ

普段、人は「だいたい」のイメージで対象を認識している。

身近な例では夜景やイルミネーションなどがある。
山頂や少し離れた地点から見るとなんとなく綺麗に感じるが、一つ一つは単なる電球や蛍光灯である。
イルミネーションの展示物を近くで見てなんだか興ざめした人もいるのではないだろうか。
これは距離によって認識可能な情報の粒度が変化することによる。
距離は対象に対するイメージを担保する役割を担っている。

物理的な遠さだけでなく精神的な距離についても同じことが言える。
例えば対象が人間の場合だ。
精神的な距離とは、会話の頻度や深度などから感じる「身近さ」のこと。
社交辞令を交わす程度の人に対して悪いイメージを持つ人はあまりいないだろう。
しかし、身近な人になるほど喧嘩や小競り合いが起きやすい。
人はイメージではなく事実で感情が動くからだ。

これらを避けるためには適度な距離感を保つことが肝要だ。

別居婚なんていうのも、ある程度(都合の悪い)事実は隠せるから、夫婦円満のためには有効なのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?