下顎骨-舌骨-舌

タンギングには下アゴとノドが大切

タンギングの時の舌の動きについて、
下アゴやノドと一緒に
みてまいりましょう。


タンギングの目的

管楽器の演奏表現の一つに
タンギングがあります。

このタンギングは、
金管楽器では
唇の振動を起こさせる空気の流れを
一旦せき止めるという働きをします。
木管楽器では
リードの振動を
物理的に止めるという働きをします。

これらの事により、
音を止める
ことが目的となります。


舌はどこから?

ところで、
タンギングには
舌の動きが必要不可欠なのですが、
その舌の付け根がどこにあるのか
考えたことはありますでしょうか。

舌の付け根に関しては
「舌根(ぜっこん)」という言葉を
お聞きになったことがあるかと思います。

舌根は喉の奥にあるので、
「舌は喉の奥から前に伸びてきている」
というように想像なさっている方も
多いかと思います。

昔の教則本においても、
タンギングのことを
「舌突き」と和訳としているものも
あるくらいです。

この和訳を採用した教則本は、
タンギングの時の舌の動きを、
「喉の奥(=舌根)から口の前に向けて
槍のように突き出す」
と想像していたのかもしれませんね。

しかし、
実際の舌の付け根は
喉の奥にはありません。

では舌の付け根は
一体どこにあるのでしょうか。

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