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【精神科医が見つけた 3つの幸福】

みなさん、こんにちは。百瀬深月(ももせみづき)です!

今回は樺沢紫苑先生の『精神科医が見つけた 3つの幸福 ー最新科学から最高の人生をつくる方法ー』をご紹介していこうと思います。


幸福の正体は、脳内物質にあった。


自分のキャリアや家庭を持つことこそ、幸せだという時代に終止符を打ち
自分の幸せについて向き合うための本。

基本的に、私が読んでいて「面白いな」「これは、どうなんだろう」と疑問に感じたことやビジネス初心者こそ陥るワナについても書いてあるので、興味がある方は最後まで見てください!



見逃すべきではない3つの脳内物質とは


『精神科医が見つけた 3つの幸福』で、中心となってくる脳内物質は以下の3つ。

  • セロトニン

  • オキシトシン

  • ドーパミン

オキシトシンを聞いたことがない方も多いかもしれないけれど、セロトニンやドーパミンは学校の授業などでも聞いたことがあると思う。

セロトニンを聞くタイミングとしては「日光浴」であり、健康系が注目されるようになってから「散歩に出る」という裏付けとしてよく使われていますよね。
なので、心や体が健康だと分泌されていく物質。

そして、ドーパミンは成功体験でよく聞く言葉で「ゲーム大会で1位になった」などのときの快感物質として分泌されていきます。

あまり聞き馴染みがない方も多いオキシトシンは、人とのつながりだったり、安心感を感じているときに分泌される物質です。

基本的に「幸福になる」には、「セロトニン・オキシトシン・ドーパミン」の3つのバランスが大切で、ピラミット型にするときも上記の順番で優先していくことが重要だと、本書には書かれています。

セロトニンに関しては知っている方も多いと思いますので、説明を省きますが
(興味がある方は本を読んでみてください)
私がもっとも面白いと感じたオキシトシン的幸福・ドーパミン的幸福について、疑問点などを述べながら、本書に書かれている要点をまとめていきます。。

親切をすることでオキシトシンが分泌される?

最初に引っかかった目次として「親切にすると、オキシトシンが分泌される」というものがあります。

もちろん実証はされているもので、本書に書かれている実験では1週間5回ほど他人に親切にしたことをメモることで、6週間後には幸福度がアップしている。
というものがあります。
なぜこの結果になったかというと、自尊心が高まることで幸福度も上がるという流れです。

ビジネスでも「誰かのためにやってあげれば、必ず自分に返ってくる(返報性の心理)」をよく仰っている方がいます。
確かにこれもいずれ返ってきたら「やってよかった!!」と幸せを手に入れることができますが、なかなかビジネスを始めたての方などには難しく、手に入れにくい幸せとなってしまいますよね。

しかも、本書には「自分から行った親切」しか、自尊心を上げることができないと書かれていますし、長く幸福度を続けていくためには親切をするタイミングなどの工夫も必要だと書かれています。

つまり、無条件の親切こそオキシトシンが分泌されていくのです。

では、ビジネス初心者の方はどのように「親切」を行って、オキシトシンを増やしていくことができるのか。

それは、依頼者ごとに「親切回数を設定する」ことです。

私が行っている方法として、1人の依頼者の方に親切をする回数は3回までと決めています。

親切度合いは人それぞれですが、ブログの設定やライターとしての知識のことなど、サービスに書かれていない面でのサービスは親切ポイントと呼んでいます。これが貯まれば、次の依頼につながる可能性も高いですし、その依頼者の方が別の依頼者を呼んでくれることもあります。

本書にも書かれていますが、人間関係を良くしていくためには親切を行うことで
うまく流れを作り出していくことができるのです。

少し話が変わるのですが、本書を読んだことによってすっきりとしたことが1つありました。
以前、X(Twitter)をみていると「つわりをなくす薬の開発」に対してこんな書き込みが…。

つわりをなくしたら、その後産まれる子に対しての愛情にどのような影響があるのか不安です。虐待とか増えそう。軽度の度合いにもよりますけどねー、、ホルモンその他諸々何かが欠如しなければいいのですが。

出産を経験していると私としては「そんなんで愛情がなくなるわけないだろ!」と思ったのですが、確かに「愛情」にどんな物質が必要なのか知らないなと、この意見にワクワクしてしまいました。

そんなある日、本書を見て納得。
そもそも、オキシトシンは人との繋がりで分泌されるので、それは家族にも当てはまります。

また、最近の育児本には「できないからやってあげる。のではなく、ほんの少し手伝ってあげる」というものが多く見られます。
保育園の先生もそうですが「できない」「やりたくない」という子どもに対して、「1人でやる?それとも手伝う?」と聞く方が多い印象です。

つまり、これも親切に入るのではないかと感じます。
本書には「他人への親切によって」と書かれていますが、子どもを1人の人としてみることで境界線ができ、俯瞰的にみることで親切心に変わるのではないかということです。(あくまで仮説)

考えてみれば、兄弟や親に何かやってあげても「〇〇だからやってあげよう」という思いがあります。それも親切に分類されますし「やってあげる→褒められる→自己肯定感と居場所を作り上げる→安心感→オキシトシン、ドバーッ!」となるのではないかと…。

ここら辺は論文を読み込んだり、愛情に関する物質を勉強する必要がありますが
かなり興奮しました。

成功するギバー(与える人)になる方法とは?

次は、親切心の流れに乗って「与える人」「もらう人」についてです。

ビジネスの世界では、もらう人(テイカー)ではなく、与える人(ギバー)になれという方が多くいます。なぜなら、貰ってばかりいる人はいずれ行動しなくなるほか、相手の時間を無駄にしてしまうからです。

これを代表するのが無料配布です。
人間は「無料ほど怖いものはない」と言いつつ、自分の損失を抑えながら利益を追求してしまう生き物なので、どうしても「無料」という言葉に惹かれてしまいます。しかし、無料配布にいい内容を書いていても、その中で行動に移すのは約1割。そのほかは「いい情報もらったなぁ」と浸りながら、消えていきます。

なので、行動にどんどん移していくには圧倒的に与える人(ギバー)になる方が、知識にを吸収しないといけないわけですから、自然と行動せざるおえないのです。

どちらかというと、私もギバーの傾向です。
ライター初心者の方に向けて講座を開いたり、依頼者の方にも聞かれたことに答えたり…。なるべくなら、この人の力になりたいと思って行動しています。

ただ、そんなある日に限界が迎えます。

ビジネスを始めて半年になる頃、月収40万超えで喜んでいたのも束の間。
布団からは起きれない、食欲も湧かない。いつも見て大笑いしているYouTuberの方の動画もつまらない。そんなことが起きたのです。

それでも、そのときには気が付きませんでした。
周りには凄いって褒められますし、どんどん依頼は舞い込んでくるので「これが幸せな状況なんだ」と思っていたからです。

しかし、やはり限界が迎えます。
普段しないようなミスや誤字を連発して「前よりも記事の質が落ちている」とレビューを書かれたこともあります。
ライターという仕事が楽しくて、文章の知識を学んでいた時間も作れなくなり
気分転換にやっていたゲームでさえ、できなくなってしまったのです。

常にイライラして、なんのために他人の記事を書いているのかと、ライターとして酷い想いまで抱いてしまい、夜中に泣いたこともありました。
このとき、さすがの私も「いま、やばいんじゃないか?」と、感じ取ったのです。

そして、行った行動としては「依頼内容の見返し」です。
月収が多かろうが、ライターとしては未熟者の私。
そのため、途中変更や追加の指示など、すべてに応えてました。
それがいけなかったのです。

ライターというのは、意外にも舐められがち。
ここでは書けないほどの物言いをされたこともありましたが、サービス以外の内容を大きく超える変更など、すべてに答えていると心身ともに疲労していきます。
(この時は、納品した後に「やはりこちらのテーマに変更になったから、最初から書き直してくれ」という方にも対応していたほど。)

ライターとして認められたい。
ビジネスの世界は、結果がすべてお金に反映されるものだ。

こう思っていた私は、お金が増えることが認められた証だと思っていたのですが、その考え方は、ほぼドーパミン的幸福に分類されていました。
毎日のように納期がありましたから、一瞬喜んで地獄の次の依頼に…というかんじ。

かなり個人的な話が長くなってしまいましたが、ただ「与える人(ギバー)」になってしまうと、そのうち心身ともに疲労して気がついたらうつ病に…。
なんてこともよくあります。

それを防ぐためには、与える人(ギバー)になりつつ、自己利益を求めて防衛することが大切です。
本書の言葉を借りるなら、成功する与える人になるためには、自己犠牲ではなく、自己利益を求めよということ。

私の場合は、徹底的にサービス内容を改変して「やりたくないこと」「対応できないこと」などを書きまくりました。
また、今まで購入される前でもこちらの知識を提供していたのですが、そのまま依頼されずに終わることもあったので、サービス購入者のみに変更。
ネットで調べられる範囲以外の専門知識は、提供しないなどを決めていました。

それからというもの「評価される」というドーパミン幸福を手に入れながら、「人の役に立つ」というオキシトシン的幸福もバランスよく手に入れられるようになったのです。

これを繰り返すうちに文字単価も上がりましたし、企業様からの依頼も格段に増えました。好きな仕事で外的ストレスを最小限に減らしていくと、何を与えていけばいいのかというものが明確になり、自己成長しながら幸福を手に入れることができます。

感謝できる人がお金持ちの理由の本質とは?

見出しにあるように「感謝」というものは、毎日のように必要となっていくもの。
でも、口に出している人は少ない印象ですし、なかなか言いにくいなんて感じる方も多いのではないでしょうか。

再び、私の話になってしまいますが、前述した「突然泣き出す」からの脱却の際には、納品後の言葉を変えるということもしました。
今までは「ありがとうございました。また、ご依頼お待ちしております」みたいな単調なものでした。
しかし、それを「少しでも〇〇様のお役に立ててよかったです!」「参考URLなど助かりました!」など、相手に感謝する言葉を一言付け加えることで劇的に納品後の開放感と、依頼数の増加(リピーター数)が変わっていきました。

昔の私は「お金こそ、自分の結果」と思っていたので、ドーパミン的幸福99%。
しかし、今では「依頼してくれた!」という感謝があるので、ドーパミン的幸福は30%前後、オキシトシン的幸福は70%です。

ここで大切なのが、ドーパミン的幸福が多いと何万円売り上げても納得いくことができなくなるということ。
そうすると「自分って成長できていない」と感じるほか「自分には向いていない職業なのでは?」と、疑問を感じるようになっていってしまうのです。

基本的に人間は、年収800万円前後までいかないとお金の本質に気づきにくく、お金の執着心から解放されていきません。(本書にも似たようなことが書かれています)

分かりやすく言えば、宝くじで一等が当たっても、そこから幸せを感じる人間が少なく、最終的に借金地獄になっているということ。

お金をどう扱うのが正しいのかを理解していないので、もっと増やそうと投資を始めたり、要らないものまで購入することも(私もそうでした…)

いつまで、ドーパミン的幸福を求めていくのか。

私の目標としては、年収800万円までは売り上げも上げていきたいと思っていますが、感謝を失ったらそこで終わり。

誰かに感謝するということは、人とのつながりを常に感じ取るということなので
「なかなか前に進めない」という方は、周りに感謝することから始めていきましょう。

コンフォートゾーン(なわばり)から脱却せよ

みなさんは、今年何か新しいことにチャレンジしましたか?

私は、講座を開くことできました!

このように、何かにチャレンジするというのは簡単なようで難しいものですよね。
自分が知っている分野ならともかく、知らない境地となると「まぁ、今度でもいっか」となってしまうもの。

でも、いつまで「また、今度」とやっているのか。
自問自答をよく繰り返してしまいますよね。

少し話は脱線しますが、私には6歳の息子がいます。
ついこの間、小学校に入るための健康診断を行うために人生初の小学校にいくことに。息子は「早く、たくさんお勉強したい!」と、今まで張り切っていたのですが
前日の夜になると、メソメソと泣き出し行きたくないの一点張り。

行きたくない理由は、以下の2点。

  • 保育園の先生がいると思っていたのに、いないと知った。

  • 階段を降りることができるのか不安で怖い。

息子は階段に恐怖をよく抱いていて「落ちたら死んでしまう」と、なかなか降りることができません。そのような中で知らないところの階段を登ったりしなくてはいけないのは、すごく恐怖なはずです。
なのに、私は「階段なんて大丈夫だよ、明日チャレンジしてみようよ。お友達いるかもよ?」と言ってしまったのです。
その後「怖いものは、怖いの!」と泣き出してしまい、ヘロヘロになりながら小学校に。幸い、仲のいいお友達がいたのでなんとかなりました。

このように「知らないもの」に関してチャレンジするのってすごく怖いのが当たり前なのです。でも、それが大人になるにつれて忘れてしまう。
そして、怖くてチャレンジできないという事実は恥ずかしいものと認識してしまい、誰にも聞けずに新年を迎える…。

そもそもチャレンジが怖いと感じるのは、扁桃腺という脳の一部が興奮してしまうからです。普段は前頭前野で冷静な判断をできるようになっているのですが
怖いなと感じるとストレスを感じて、やっべーぞ、逃げろ!と興奮してしまうのです。

このような流れを断ち切るためには、少しずつコンフォートゾーン(なわばり)を広げていけばいいだけ。
つまり、目標などを細分化して段階的に踏んでいくことで、ストレスを感じずに目標達成できるようにしていく。
本書では「目標を10分の1まで細分化するのがおすすめ」と書かれています。

ビジネス書だと「目標を細分化しよう」とよく書かれていますが、それって結構難しかったりしますし、細分化することにストレスを感じてしまうことも。
(実は、私も細分化をするのがものすごく苦手)

そのようなときにやっているのは「自分がワクワクしてやりたいと思うか」というものです。(本書にも書かれていますが)
基本的に私も依頼が来た際は「自分も知りたいと思うか」「やっているときにストレスを感じないか」ということに重点を置いています。

これを言うと「成功者気分かよ」と思われることもあるのですが、かなりのストレスを抱えながらやる仕事って、生産性がものすごく落ちます。
それに「自分も知りたい」というような知識じゃなければ、お金以外の利益がないですよね。もちろん、お金をいただけるのはすごくありがたいことです。
でも、生産性が落ちて質が低下することを考えると「やりたくないな」と思ったものには、手を出さないことがおすすめです。(それ以外にも理由はあるのですが)

でも、そんなこと言っていると依頼の数が減るかも…なんて思う人もいるかもしれませんが、そんなことありません。
自分の好きな分野を広げていけばいいだけですし「これ面白い!」と思ったもののコンフォートゾーン(なわばり)を、基礎から踏んでいけばいいだけなのです。

私の来年の目標は「国家資格」と「心理資格」を取ることです。
そのためには、かなり細分化してスケジュールを組まないといけないですが、このようなやりたいことをやれる環境に感謝しつつ、頑張っていこうと思います。

みなさんの目標も、コメントで教えてくれると嬉しいです☺️

まとめ

樺沢紫苑先生の『精神科医が見つけた 3つの幸福 ー最新科学から最高の人生をつくる方法ー』をご紹介しました。

3つの物質をバランスよく分泌させていくことで、自己肯定感と人間関係を整えながら幸福になっていくというのが、本書の見どころとなっています。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。
また、いろんなビジネス書についてご紹介していきますので、フォローしてくださると嬉しいです😊

気になる方は、ぜひリンクから飛んでください!
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『精神科医が見つけた 3つの幸福 ー最新科学から最高の人生をつくる方法ー』


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