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サプールをめぐる冒険 第1話(出発)

もしかするとご存知の方も多いかも知れませんが、
アフリカのコンゴ共和国には「サプール」と呼ばれる
とてもオシャレな紳士たちがいます。

(サプール2019展@なんばパークス 撮影:SAP CHANO氏)
http://www.nambaparks.com/event_schedule/_24886.html

私がサプールの存在を知ったのは今から5年程前。
高価でカラフルなスーツを自由自在に着こなしポーズを決めるその優雅な姿と、その背景に写る決して綺麗とは言えないコンゴの街並みとのギャップが、あまりにも強烈に僕の目に飛び込んできました。

その衝撃から「Metal Butterfly」の開発に至るまでの経緯は省略しますが、とにかく「いつかこの人たちに会いに行きたい!」という想いを抱きながら、いつかくるであろうそのチャンスを待っていました。


そして。



ついに。



その時がやってきたのです!
サプールがいるコンゴ共和国へと向かう旅がついに現実のものとなりました。
このタイミングで行くことを決めたのは、昨年秋に挑戦した「Metal Butterfly」のクラウドファンディングが無事成功し、正式リリースを間近に控えた今だからこそ、僕に大きな影響与えてくれた彼らに直接会って感謝の意を伝えたかったから。そして今年は特にGWの連休が長いので仕事への影響を最小限にして長旅が出来そうだったからです。

2019年4月24日、22時。
成田空港から飛び立つエチオピア航空の機内に僕はいました。
僕の人生で初となるアフリカ大陸1人旅。
まさか本当にアフリカに行くことになるなんて、自分でもいまいち実感が湧きません。知り合いの誰かが旅に出るのを「すげーなぁ、とにかく無事でな。」って見送りに来たら、何故かそのまま自分も乗ってしまったような感覚でした。

実はちょうどケニアやタンザニアで働く友人や知人が何人かいたので、「サプールだけでなく、せっかくだから行きたいところは全部周って会いたい人に会ってこよう!」と、旅を計画し始めたのが1月終わりのこと。
今年はGWが10連休ということもあり、早めに準備しないと航空券が押えられない可能性があると思い、2月のバンコク出張が終わってすぐアフリカ行きのフライトを探し始めました。

当初の旅の目的地は「コンゴ」「ケニア」「タンザニア」の3ヶ国。
4/24に出発し5/3に帰国という、トータルで9日間の日程も決まっていました。この日程の中で可能な限り無駄なく周れるフライトを探す訳ですが、まずサプールに会える確率を上げる為、『週末の金・土・日はコンゴのブラザヴィルに滞在する』ことを最優先とし、その前後の滞在国とエアをどう組むかをネットし過ぎて眼精疲労になるぐらい毎晩調べました。

そんなある時、地元我孫子のバーで先輩と飲みながら今回の旅の相談をした際に、「エアが遅れたら乗り継げない」というリスクが起こることに気付きます。当たり前といえば当たり前なのですが、短期間でエアを何回も乗り継ぐような旅をしたことがなかった僕にとっては、完全に見落としていたリスクでした。
逆にこのことがきっかけで旅のルートが固まります。

(我孫子の先輩・安齋さんと出発前の成田空港にて。安齋さんが指を指してるのはエチオピア航空の看板。なのに映ってない(笑)。空港まで送って頂きありがとうございました!)

【出発 4月24日(水)】
21:25成田発、エチオピア航空ET673便に搭乗。韓国の仁川空港を経由。

【1日目 4月25日(木)】
朝早くエチオピアのアディスアベバへに到着。ここでコンゴ行きのトランジットは敢えてせずに25日はアディスアベバで1泊。

【2日目 4月26日(金)】
朝9時のET861便に乗り昼過ぎにコンゴ・ブラザヴィルに到着。

【3日目 4月27日(土)】
そのままブラザヴィル滞在。

【4日目 4月28日(日)】
夜までゆっくりブラザヴィルに滞在し、深夜のケニア航空KQ552便でナイロビを目指す。

【5日目 4月29日(月)】
朝6時過ぎにナイロビ到着。そのままナイロビで1泊。

【6日目 4月30日(火)】
朝8時のKQ490便でザンジバルへ。ザンジバルもわずか1泊のみ。

【7日目 5月1日(水)】
昼前のプレシジョンエアPW431便に乗り、アフリカ最後の滞在地となるダルエスサラ-ムへ。

【8日目 5月2日(木)】
夕方発のET864便でアディスアベバに行き、日本行きET672便へと乗り継ぐ。

【9日目 5月3日(金)】
仁川を経由し20:30に成田到着。

こうして、9日間で7回も空を飛びアフリカ4か国(エチオピア、コンゴ共和国、ケニア、タンザニア)を弾丸で巡る旅の計画が確定したのです。

エアが決まれば次はビザ。
訪れる4か国とも入国にはビザが必要なので効率良くビザを取らなくてはなりません。
まず最初に申請したのはコンゴ共和国大使館。

取得したのは観光用のシングルビザ(14日)で14,000円でした。
コンゴに限らずアフリカの国々ではビザ申請や入国の際にイエローカード(黄熱病予防接種証明書)が必要になる場合が多いので、事前に黄熱病の予防接種は受けておきましょう。僕が受けに行ったのは東京駅前にある「日本検疫衛生協会」でした。駅チカで便利。予約を取るのに結構日数がかかりますので、渡航する際は早めに予約を入れたほうがいいです。

ビザ申請の際はまずコンゴ大使館に電話をし、ビザの申請がしたい旨を伝えます。事前にメールでアプリケーションフォームを送って貰えるので、僕はFAXで自分のメールアドレスを伝えました。のちほど大使館から送られてきたメールが迷惑メールフォルダに振り分けられたまましばらく気が付かなかったので、申請する際にはメールを注意深く確認してください。
ビザ申請の際に必要な書類は「アプリケーションフォーム(申請書)」「写真(アプリケーションフォームに貼付け)」「予約済み航空券(Eチケットのコピー)」や「ホテルの予約確認書」などです。

申請してから4日程するとビザ発券の電話があります。そこで再びコンゴ大使館に行きビザが貼られたパスポートを引き取って、その足でタンザニア大使館に向かいました。

ここで単純なミスをしたことに気付きました。
タンザニア大使館のHPをよく見ると「ビザ申請時間9:00 ~ 12:00 (月~金)」と書いてあるにも関わらず、全くそこを読んでいなかったのです。
僕が訪れたのは午後3時。窓口の職員さんにかけ合うもNOの回答。
タンザニア大使館は「申請が午前」で「受取が午後」と決まっているようです。仕方ないのでタンザニアの入国ビザはザンジバルの空港でアライバルビザを取ることにしました。

その他、エチオピアもある理由で(この後の章で詳細が出てきます)空港でアライバルビザを取ることにし、ケニアビザはネット経由の「E-VISA」を申し込みました。(詳しくはケニア大使館のHPを参照)
ちなみに僕のケニア滞在はわずか1日だったので「通過ビザ(トランジットビザ・・・72時間以内の滞在)」の2,200円で済みました。

ということでビザの準備もOK。宿泊するホテルもサクサクっと予約完了。
あとは荷物のパッキングです。
アフリカ4カ国をスーツケースを転がして巡り続けるのは余りに機動力が無さ過ぎるので、持っていく荷物は40Lのバックパックとサブバックだけ。世界中を旅するバックパッカーの方々のブログを読みながら少しずつ旅の準備を進めていきました。

そして旅に出る前の最大の準備、それは本物のサプール達を現地で撮影し写真集を出版されている写真家のSAP CHANOさんに会うこと!

3月に横浜で開催されたSAP CHANOさんの写真展&講演会にて。
CHANOさんのお隣にいらっしゃる坂本かおりさんは、CHANOさんと共に日本でサプールのイベントを企画・主催された方。この日の講演会場で偶然にも僕の隣りに座ってらして、坂本さんのほうからお声をかけて頂くなど本当に素敵なご縁にも恵まれました。これも奇跡!!

コンゴに行く前にCHANOさんご本人と直接お会いし、色々なお話を聞かせて頂くことができたのは本当にラッキーでした。もしお会い出来てなかったたら、僕はコンゴで恐ろしく不安な日々を過ごしていたと思います。

こうして僕の旅の準備は順調に進んでいくのでした。(第2話につづく

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アオキシゲユキ

シートメタルデザイナー。金属製蝶ネクタイ「Metal Butterfly」プロデューサー。(有)日青工業専務取締役。家具ブランド「mills ends」や異業種連携プロジェクト「W.I.T」など他企業とのコラボが得意。サプールに会う為にコンゴ共和国に行ったサプール系日本人です。
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