見出し画像

【映画感想】告白(2010)

概要など

本屋大賞に輝く湊かなえのベストセラー小説を、独創的な映像感覚と確かな演出力を持つ中島哲也監督(『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』)が映画化した、2010年を代表する大ヒット作品。「生徒に娘を殺された」という女教師の告白からはじまり、殺人事件に関わった登場人物たちの独白形式で構成される物語は、虚実入り混じり、驚愕・戦慄・唖然の連続。そのショッキングすぎる内容から賛否両論、話題騒然となった衝撃作。 (C)2010 「告白」製作委員会

Amazon Prime Video

前から気にはなっていたけどなかなか手が出せなかった作品である。多分小説読んでの感想と映画じゃ変わってくるだろうけど、私はアマプラで勝手に冒頭の部分だけ再生されたので、ほいほいと続きが気になってこの映画を見てみることにした。
学生時代、周りでこの小説を読んでいる人がちらほらいた。

映画を見終わったあとで思うのは、あの年齢でこの作品に触れられたのはとても貴重なことだと、羨ましくすら思う。

作中では中学校の教室が出てくる。思春期の子供達だ。自分が当時どんな子供だったのかは周りの大人に聞いた方が早い。自分では形容し難い、でも性格のかわいくない子供だったと思う。

森口先生
『本気で某事務所のイケメンと結婚することを悩みながら、夜は何のために生きているんだろう。と悩むーー君たちーー』

修哉くん
『偉業を成し遂げるんだ…』

というセリフがとても上手く自意識過剰な中学生たちを描いている。
その年頃、上手く渡り切れるといいね。
と言っておきながら、今の自分も悩み事が自意識過剰でこれに寄ってるようなものだったりするんだと思う。あまり客観的になれないのでわからない。

自意識過剰な頃を全て誇張表現で描いたらこんな映画になるんだろうなと思った。精神的にも身体的にも不安定で歪んでいる。倫理学に出てくるあのムンクの少女の絵を思い出す。あの線、影の歪み方、思春期の言葉にとてもしっくりくるものがある。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?