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【映画感想】エスター/Orphan(2009)&ファースト・キル/First Kill(2022)

概要など

一作目

赤ん坊を死産で失い、悲しみに暮れていた夫婦ケイトとジョンは、養子を迎えようとある孤児院を訪れる。そこで出会った少女エスターに強く惹きつけられた2人は、彼女を引き取ることに。しかし、日に日にエスカレートするエスターの不気味な言動に、ケイトは不安を覚え始める。原作はアレックス・メイスの小説で、主演は「ディパーテッド」のベラ・ファーミガ。

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二作目

一作目のネタバレ回避のため省略!


エスター両方見た。
こういう続編にありがちなことだけど、一作目一番よかった。二作目もいいけど。でもより印象に残ってしまうのはどちらかというと一作目だ。

一作目の序盤の、ストーリーの本質とあまり関係ないところで泣いてしまった。
主人公のケイトがジェシカと名前がつけられるはずだった女の子を死産することを夢に見て思い出すシーン。血まみれの赤ん坊が渡されるシーン。そこから起きて安定剤を飲むシーン。カウンセラーと話するシーンで、あ、重い過去を背負ったんだなぁと察しがつく。ケイトは常に重い表情をしている。
そんな画面があった暫く後、ジェシカのお姉さんになるはずだった難聴のマックスちゃんが、ケイトお母さんに寝る前に物語読んで〜とねだる。マックスは耳が聞こえないので、ケイトは物語を手話で、身振り手振りで伝える。その物語とは、生まれてくるはずだったジェシカの話。

「お父さんとお母さんは出かけて妹を連れて帰ると言った。」
「けど、妹は来なかった。」
「お父さんお母さんは言う、妹は天国に行った。」

「妹が天国に行って良かった。」
「でも、その前に一度会いたかったな。」

ケイトは明るい表情で手話をしているし、マックスも顔をキラキラさせている。同じ事柄だけどさっきの描写と全然違う。

マックスは手話で言う。
「ジェシカは天使だったの?」

ケイトは誇らしげに答える。
「そうよ。とても美しい天使だったわ。」

そこで涙腺が緩んでしまった。ケイトが見たのは血まみれの死んでる赤ん坊で天使なんかじゃないし、天国に行って良かったなんて事はない。会いたかった。生きてて欲しかった。
でも、ケイトはそんなことを悟らせない。明るい表情をしている。子供の前だから笑顔なのだ。この保護者は凄いと思った。この映画で一番感動したシーンだった。そしてその後もケイトは親としてのその姿勢を守っていく…

二作目、精神病院が出てくるけど映画に出てくる精神病院ってこうだよね。みたいな感じだった…
前作と違いエスターは応援したくなるようなヴィラン像をしていた。


予告編:
エスター/Orphan(2009)

エスター ファースト キル/
Orphan First Kill(2022)


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