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「男性管理職版・女性の健康とキャリア研修」で組織とマネジメントはどう変わる?

こんにちは。
キャリアコンサルタントの東 公成です。

さまざまな企業の引き合いをいただき、昨年からmezameのキャリアコンサルタントとして、男性管理職版「女性の健康とキャリア」研修を実施してまいりました。
実施するごとに、受講した男性管理職の皆さんの思考が大きく変わった手応えを感じています。

今回は、受講者からいただいた感想を共有しながら、この研修に私が込めた念いと効果を、開発過程の振り返りとともにお伝えしたいと思います。

「え、女性社員ってそんなに大変なの?」

男性管理職版「女性の健康とキャリア」研修。
基本は以下の構成になっています。

【第1部】管理職として知っておきたい、女性の健康と課題
【第2部】管理職として知っておきたい、女性の健康課題に対する対処法

【第1部】では、月経、妊娠・出産、更年期など、女性の健康やからだの変化にまつわる基礎知識を、mezameの産業保健師が講義します。

管理職であれば、男性であってもこうした言葉をどこかで耳にしたことはあると思います。
しかし、それが実際はどのようなものなのか、それぞれの健康課題に女性部下がどのように対峙しているのかといったことまでは、「知る機会がなかった」「よくわかっていなかった」という方も多いと思います。

その現実を感じるのが、【第1部】最後のグループワークです。
ここまで受講しての気づきや学びを受講生同士でシェアしていただく時間なのですが、多くの男性管理職が

「女性がそんなに大変な思いをしているとは知らなかった」
「PMSや更年期などの女性の大変さに正直驚いた」

と、率直な感想を述べられるのです。

言葉を知っているだけではなく、その実際や大変さを理解することは、マネジメントスタイルに変容をおこすきっかけにもつながります。

「女性の健康」を知ればマネジメントが変わる

続いて、私が中心となって講義をおこなう【第2部】管理職として知っておきたい、女性の健康課題に対する対処法
このセクションの冒頭には、月経中の女性になりきって、その不快感や仕事に及ぼす影響を疑似体験していただくワークがあります。

「会議がはじまって1時間。
今日は生理の2日目だから、そろそろナプキンを変えたいんだけど…
上司は会議を終わらせる気配も、休憩を取る気配もないな…
そろそろトイレに行かないとナプキンから経血があふれちゃうんだけど…
お願いだから、「ちょっと休憩を取ろうか」って言って。
これ以上会議が続いたら、あふれて服や椅子を汚しちゃうよ〜〜!
上司〜〜!休憩とってくれ~!!」

これを読んでいる女性のみなさんには、覚えがある体験かもしれません。
実はこのケースワークを研修に入れたのも、もともとは私がmezameのある女性メンバーと交わした会話がきっかけでした。

mezame♀:東さん、知ってます? 経血が多い時って、まめに交換しないとナプキンが吸収しきれなくて漏れることがあるんですよ。だから会議とか休憩なしでぶっ続けでやられると、ほんとーに困るんです。
あずま :そうなんですか?
それは気持ち悪いですね。知らなかった…。でも、考えてみたら確かにそうですよね。漏れる…(想像中)うわぁ…。
mezame♀:夏なんてホントに最悪で、ナプキンが交換できないと蒸れたり痒くなったりしてめちゃくちゃ不快なんですよ。
あずま :む、蒸れる? 痒い??(想像不能)
いや、それは本当に気持ち悪そうだし、でも女性がそんな状況に耐えて働いているなんて考えたこともなかったですよ。サラリーマン時代は休憩なしの会議をやったことが多かったな…。
mezame♀:ぜひとも反省してください。
あずま :反省します…。

月経中の体感を当事者である女性から聞いたことで、私は初めて自分事として考えたり感じたりできるようになりました。
ですから、月経中でも普段と変わらずに働き続ける女性の状況を男性管理職に伝えるには、女性の立場になりきっていただくしかないと考えました。

研修終了後のアンケートを拝見していると、

「長時間の会議は原則行わず、今後、1時間に1回程度の休憩は必ずとるようにします」

といった、会議時間に配慮するコメントがいくつもあり、私同様にショックを受け、行動を変えようと考えた男性上司が多いのだなと感じました。

【第2部】には、女性の健康課題を女性視点で考えるグループワークがほかにもあります。男性参加者同士が【第1部】での学びを踏まえて、ウンウンと頭をひねるひとときです。

「女性の身体的な特徴を理解したうえでよく話し合い、よりお互いが納得して仕事に取り組めるようにしたい」

「女性部下の育成を考えるときは、健康課題やライフイベントを加味して考えることが重要だと気づいた」

研修終了後のアンケートにはこのような感想が寄せられ、受講したことで視点が変わり、視野を拡げることにつながったのだなとうれしくなります。

「お互い様」の大切さ〜健康課題は誰にでもある

私はこの研修を開発し、また実際にこの研修を多くの企業に実施することで、あらためて「お互い様」という言葉はいいものだなと思いました。

月経、妊娠・出産、更年期、そしてそれぞれに伴う健康課題は、男性は経験することができないものです。ですから、mezameの女性メンバーが語る自身の体験談に何度も驚きました。

そんな驚きの体験を繰り返しながらもっと驚いたのは、経血の漏れや不快感、PMSの大変さ、ホットフラッシュや頭痛といった更年期症状などの実際を、30年近い企業人としての私のキャリアのなかで、当事者である女性からは一度も聞いたことがなかったことでした。

女性はそんな苦労をあえて語らない。
そっとしておいてほしい。
けれど、理解はしておいてほしい…。

女性のこの現実と、複雑な心理をどう伝えたらいいのか?

研修開発で悩んだ結果、「自分事とするための疑似体験をしていただこう。疑似体験を通して女性の視点で状況をとらえることができ、はじめて本当の理解につながる」と考えました。

開発しながら、私はこんなことも自問自答していました。

「月経だ、PMSだ、更年期だと女性は本当に大変だよね。
だから、男性は女性の同僚や部下をもっと大切にしようね」

この研修で伝えたいメッセージって、ことでいいのだろうか?

そうじゃない。
そんな伝え方をすれば、きっと「男だって大変なことがたくさんあるよ」と、反感を持たれるかもしれません。

女性におきていること、男性におきていること。
それぞれを俯瞰して考えるたとき、「体調不良は誰にでもある」ということを見逃してはいけないのだと、私は強く感じました。
さらに視座を高くして社会全体を俯瞰してみると、自分の体調だけでなく、家族の世話や介護などでも、100%のパフォーマンスではたらけなくなる可能性は誰にでもあるのだ、いう事実も見えてきました。

こうした自問自答を重ね、浮かんできたのが「お互い様」でした。

一緒にはたらく仲間が不調に陥っているとき、相手のことを思いやり、その状況に思いを馳せ、「何かできることはありませんか」と声をかける。
言われた相手は、「忙しいのにすみません」「本当に助かります」と返してくれるでしょう。そのときに「困ったときはお互い様ですよ」と笑顔で応えられる組織風土を作っていくこと。
声をかけあい、差し伸べ、互いに助け合ってはたらくことが、当たり前という文化を醸成すること。

「mezameが“女性の健康とキャリア”にフォーカスする理由はそこにあるのだな」と、この研修を開発をしながら、私はあらためて納得しました。

言葉は月並みですが、「お互い様」という言葉を掛け合うことは、心理的安全性が高く、パフォーマンスの高い組織作りにつながるのです。

■ 文/東 公成(あずま・きみなり)
国家資格キャリアコンサルタント、DiSC認定トレーナー、プレゼンテーショントレーナー、女性の健康経営アドバイザー

社員1名から受講できる!「男性上司版・女性の健康とキャリア」オープン研修のお知らせ

男性上司版「女性の健康とキャリア」は、基本的に企業単位で実施する研修プログラムですが、主として小規模事業会社の方向けに、1名から受講いただけるオープン研修(※)も不定期開催しています。

次会開催は、7月7日(木)、8月16日(火)を予定しています。

ご興味をお持ちいただけましたら、こちら▼▼からお申し込み下さい。
 ※正規の研修を2時間に短縮したショートプログラムになります


“mezame”は、はたらく女性の健康とキャリアを
サポートするプログラムです

さんぎょうい株式会社が提供する“mezame”は、産業保健師と国家資格キャリアコンサルタントがタッグを組み、

*女性の健康知識とキャリアプランニングの基礎研修
*ライフステージ別・職級別のオーダーメイド研修
*従業員個別のキャリア面談によるモチベーションアップ

をおこなうキャリアサポートプログラムです。
女性特有の周期的なからだの変化、年代やライフステージごとに変わっていく役割、体調、かかりやすい病気 etc…

こうした女性の健康知識を踏まえて“はたらく”を考えれば、女性従業員のパフォーマンスは今以上に向上し、女性自身もなりたい自分、叶えたい人生に近づくことができます。

女性活躍推進や健康経営施策としても最適なmezame。
経営者、人事・HRご担当のみなさん、ぜひ導入をご検討ください。

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