社会復帰(仮)をしようと思った話。育休インターン②


育休中のママが本職とは違う会社に入ってお仕事をするというママボラン事業。その存在を知った翌週にママボラン活動中の方とのランチ会、翌々週にはスタートアッププログラム(SUP)と呼ばれるセミナーに参加しました。SUPとはママボランを開始する前の参加必須でボランティア先企業・団体への応募に直結するセミナーです。

ランチ会の日、会場であるパーソルさんのオフィスに入ってまず驚いたのが、オフィス内にオムツ替えや授乳ができる赤ちゃんスペースがあること。うらやましい!と思いましたが、2人目の育休中で実際にワーキングママとしての経験がある方が言うには、どっちにしろ子供は預けて出社しないと仕事スイッチが入らないからなくてもいいとのこと。まあそりゃそうか。

ランチ会のプログラムは担当の方からママボランの説明、すでに活動されている方の体験談、最後にグループに分かれて育児やキャリアについてのフリートークといった構成。活動中の方3名を含む10名ほどの方がおり、ランチを食べつつ子どもをあやしつつの和やかな雰囲気でしたが、皆さん仕事に熱意を持ってる方々なんだなというのが伝わってくる会でした。

すぐにSUPに参加せずに、ランチ会に参加した目的はママボランを始める踏ん切りをつけること。ママボランを知ったときからぜひやりたい!とは思っていました。しかし、キャリアを積んできたけど育児で仕事を休んでいる方にボランティア先を紹介する事業。たった3年しか社会人をやっていない私が本当に役に立てるのかどうか...期間は関係ないかもしれないけど、それでもやっぱり、、

しかし、結果的には始めよう!とこの場で決意してSUPに申し込むのでした。

活動中のお三方の話を聞くと皆さん三者三様の活動の仕方でした。目安とされている週10時間の活動を優に超えている方もいればそうでない方も。24時間乳児の面倒を見ながらの活動なので、その子の体調や個性次第で当然仕事に充てられる時間も異なってくるというわけです。そしてそういった活動の仕方は先方から強要されるものではなく、基本的には自分の意思で勤務時間、やりたいこと、出社頻度なども決められるとのことでした。逆に言えば、自分から何もしなければ週10時間程度×2ヶ月~なんていう期間はすぐに終わってしまいます。

聞きながら、あることに気づかされました。子どもの体調などを考慮して働き方を自分で決めなければいけない、仕事に充てられる限られた時間の中で自分から発言しなければ成果が残せない、というのはママボラン活動にかかわらず今後ワーキングママとして10年以上ずっと続くことだ。まだまだ仕事もやりたいけど、家庭には私の代わりはいない。本職に戻ったら育児も仕事も私にはできないかもっていう理由で辞めるわけにはいかないのだと。

というわけで、私にもできるかもしれないと思ったというよりはやるしかないと思いました。どうせこの先必ず直面する課題なら早いうちにリスクの少ない形で取り組めばあとあと自分が楽になると。そんな気持ちで、次のステップであるSUPに応募しました。


そして翌週迎えたSUP。私のほかに3名の参加者がいました。その中で自分の今までの仕事を振り返り、そこからママボラン中~今後のキャリアにおいてcan(何ができるか)とwill(何をしたいか)を明確にします。

育児はともかくとしてやりたくもない家事に追われる日々を送っているとどうしてもmust(何をすべきか)に目が行きがちでcan,willは考えたくても考えられない...正直この日もしっかり明確にできたわけではありませんでした。

しかし、仕事を事細かに振り返って他の参加者の方に説明すると、短い社会人生活でもそういえばこんなこともできるようになってたなとか私はけっこうストレス耐性が強いのかもしれないなんていう気づきがありました。また、普段人と話しても子どものことが中心で自分が主語で他人と話すことすらあまりなかったので、しっかり自分の思いを言葉にできたというだけでもなんだかすっきりしました。

他の参加者とペアになってのワークだったのですが、ペアの方のヒアリングがとても上手くて自分の話がしやすかったというのもあります。逆に自分はうまく引き出せていたかどうか...申し訳ない気持ちでいっぱいです。

SUP終わりには事前に提出したエントリーシートと当日の内容を踏まえたうえで、今までの経歴を活かせて復職後の役にも立ちそうな仕事ができる2社をボランティア先として紹介していただきました。事前に仮の希望を出したのですがそことは違うところです。前述の通り普段からcan,willを考えられていない私は、いざ自由に選んでいいよと言われて無自覚に突拍子もない選択をしてしまったようです。突拍子がないことをやるのもいいことだとは思いますが、あくまで娘を預けなくてもできる範囲での仕事というスタンスです。自分の内なる心の声はそれはそれとして、今回は紹介いただいた2社のうち1社に応募することにしました。

今後はエントリーシートをブラッシュアップしたものを先方に提出し、シートが通れば面談、お仕事スタートという流れになります。面談以降の流れはまた次回書こうと思います。

休職前は具体的なビジョンも描けずなんとなく働いてしまっていた私ですが、ワーキングマザーという一つのテーマができたことによって、なんだか進むべき道が見えてきた気がします。逆に言えば、独身で背負うものがなく「今の会社でもいいけど若いうちに転職しとこうかな~」なんて思っていた頃はなんと自由で恵まれていたことか。。でも私は自由すぎるのは苦手だったみたいです。

余談ですが、ランチ会のときに「ママボランを始めてから夫にイライラすることが少なくなった」といっている方がいました。昭和タイプの旦那さんがいたら「余計なことをして家庭をおろそかにするな」なんて言うのかもしれませんが、外とのかかわりを持つことでかえって家庭もうまくまわるのかもしれませんね笑 

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