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挫折OKのプログラミングコミュニティを強制挫折させられた件について

9/5から参加していたCodeBeginという坂内学氏(以下、マナブ氏)の運営されるプログラミングコミュニティを強制退会処分となりました。
ご心配など頂いていた皆様に発生した事象の説明をさせていただきます。


1、コミュニティを強制退会となった流れとその理由

・2020年10月28日18時頃にSlackからメールが届いてアカウントが無効になっていることを知りました

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・Slackで運営と連絡が取れないので10月29日にマナブ氏と一緒に運営をやられてる方にTwitterで問い合わせるも応答無し

・10月31日10時頃にようやく運営の方からDMで下記の返答がきました

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・10月31日17時頃に代理人の弁護士さんと思われる人物からメールで連絡が来て以下の内容で強制退会とすると通知されました

・プログラミングコミュニティ規約の第12条第1号によりコミュニティ内の情報の漏洩は禁止行為とされている
・10月24日にTwitterアカウントから、コミュニティ内でなされた質問をそのままの形でツイートしていることが判明した
・規約第6条第10項第1号に基づき退会を通告する
・コミュニティに関するTwitter上のツイートについては全て削除するよう要求する
・今後コミュニティへの参加は一切お断りする
・本件についてツイート等をした場合には損害賠償請求等も辞さない

送られてきたコミュニティ規約(おそらくサービスの利用規約?)だと思われるリンクが下記

念のため2020年11月1日0時の魚拓はリンクが下記

時系列で流れを説明してきましたが、強制退会となった理由は私が「利用規約違反をしたため」だそうです。

第12条(禁止事項)
会員は、本サービスの利用において次の各号に定める行為を行ってはならないものとします。
1. 本サービスで得た情報をネット上のSNS等(Twitter・ウェブ・Instagramその他Webサービス全てを指し、これに限られない。)に合理的理由なくこれを公開すること。

引用元:Manablog利用規約

マナブ氏からはしっかりとブロックされています。

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おかしい…

この流れだけ見ると私がコミュニティの規約を無視していたため、退会となったみたいな感じになりませんか?
それでは私の名誉と信頼回復のために自分で事実に基づいた説明をしたいと思います。


2、コミュニティ入会の流れ

私は2020年9月5日にコミュニティに入会しました。
簡単に説明すると入会の流れは以下です。

【コミュニティ入会までの流れ】
1. マナブ氏が設置したGoogleフォームに氏名やメールアドレス、自分の情報などを入力
2. マナブ氏から直接メールが届き、テキストでコミュニティの説明を受ける
・コンセプト
・イベント日程
・質問のルール
3. メール内のパスワード付きリンクに誘導される
4. 製品情報が表示され、決済ページへ誘導される
5. クレカ情報を入力して決済する
6. 入会後、案内メールなどなくSlackからworkspaceへの招待メールが届く

私は他にもコミュニティに所属しているので、この時点でおかしいことに気付きました。

そうです。

どこにも「契約前の利用規約への同意」がないのです。
ちなみにどこから、いつ請求が来るのかってことも記述がなかったため、入会後に私は焦りました。

当然相談しますよね、消費者庁。
2020年9月7日に消費者庁の担当の方と一緒にWEBサイトを確認し、私が申し込み時点で見つけられなかった利用規約のページの場所を教えてもらいました。
2020年8月12日の魚拓で申し訳ないですが、その時に一緒に確認した利用規約の内容はこちらです。

今の利用規約と違い7項目しかなく、20項目もありません。
消費者庁のご担当の方曰く「なぜコミュニティの規約について書かれていないのかはわからないが、特定商取引法に基づく表記はされている。退会したければこの事業者に問い合わせればOK」とアドバイスを頂きました。
また入会時に利用規約について同意してないことを相談すると「同意していないんだったら、ほっとけば良いと思います」ともアドバイス頂きました。

なんか怖いなと思いつつもコミュニティに参加しました。
せっかく月額1万5000円も払っているのであればコミュニティを活用しようと思い、Slackでメンバーとコミュニケーションを取り、毎週のようにオンライン交流会と質問会に参加します。


3、コミュニティに入会して私がやったこと

以下は2020年9月5日〜10月28日まで私がコミュニティに参加してやったこと一覧です。

・積極的に雑談チャンネルで技術の情報をアップする
・雑談チャンネルでメンバーと積極的にコミュニケーションを取る
・質問チャンネルや相談チャンネルに対して返答や回答をする
・初心者が勉強する内容などをnoteに書いて発信する
・Slackでソース共有がスニペットで行われていたため、とにかくソースコードレビューし辛いためGitHubを推奨する
・使い方教えるためにGitHub初心者向けオンライン講座を開催する
・週次交流会に参加して技術の話で盛り上げる
・週次質問会で技術のことを質問する
・週次質問会の内容をログとしてTwitterで発信 ← これがNGらしい

書いたnote記事

開催したオンライン講座(2回)

オンライン講座の教材

RescursionCSの学習模様をツイキャスで配信

コミュニティに参加した動機をまとめると以下の通りです。

【参加動機】
・仕事ではメインでプログラミングしていないので趣味として続けるため
・何人もエンジニアを育ててきたので、学習面でも何か貢献出来れば嬉しい

メンバーの方々は勉強意欲旺盛で優しく明るく接してくれました。

私はカンファレンスやオンラインイベントなどで知ったことをTwitterなどで発信しており、今までと同じようにイベントに参加する実況者として発信していたのですが、まさかこれが利用規約違反になるとはという気持ちです。


4、利用規約の運用方法がおかしい

私は仕事で様々なITサービスを開発してきました。
そこで得てきた知識や経験から今回の件について、おかしいと思うポイントを整理してみました。

その1:2020年4月1日より施行された民法改正より、利用規約に新たに適用されることになった定型約款に関するルールに反してる?

定型約款の例としてインターネット条で提供されるサービスについての利用規約が含まれています。オンラインサロンやコミュニティなどは全て定型約款に該当します。
民法改正案では、この定型約款について「ユーザーに定型約款が適用されるための条件に関するルール」「定型約款の変更に関するルール」「定型約款の内容の表示に関するルール」など新しいルールが定められました。
民法改正後の対応ポイントは以下の4つです。

【民法改正対応の4つのポイント】
ポイント1:利用規約を契約の内容とすることを明確に表示する
ポイント2:ユーザーの利益を一方的に害する条項が含まれていないかをチェック
ポイント3:利用規約の内容の表示方法を決める
ポイント4:利用規約の変更に関するルールを明記する

引用元:民法改正!利用規約に新たに適用される定型約款ルールへの対応ポイント

あれ?

ポイント1の「利用規約を契約の内容とすることを明確に表示する」を満たしてないんじゃ?
消費者庁にも相談した通り、私が契約を締結する=クレカで支払いするまで一度も利用規約なんて出てきませんでしたよね?

おかしいな…。

次はポイント2の「ユーザーの利益を一方的に害する条項が含まれていないかをチェック」という点についてです。

第12条(禁止事項)
会員は、本サービスの利用において次の各号に定める行為を行ってはならないものとします。
1. 本サービスで得た情報をネット上のSNS等(Twitter・ウェブ・Instagramその他Webサービス全てを指し、これに限られない。)に合理的理由なくこれを公開すること。

引用元:Manablog利用規約

この「合理的な理由」というのは誰が判断するの?って思ってたんですけど、民法改正ではユーザーが不利にならないようにちゃんとルールが設けられていました。

この規定の例外として、「ユーザーの権利を制限し、又はユーザーの義務を加重する条項であって、民法上の信義則に反して相手方の利益を一方的に害する条項」については、ユーザーが合意をしたものとみなす対象から除外されました。

引用元:民法改正!利用規約に新たに適用される定型約款ルールへの対応ポイント

これはアウトですね。
ユーザーの行動を制限する行為については削除するか、個別に条項ごとに同意を得る必要があるとのことです。
当然この条項について契約時には個別説明や同意を促すことはありませんでした。

ポイント3はちょっと割愛しますが、後に説明します。

ポイント4の「利用規約の変更に関するルールを明記する」についてはどうでしょうか?

第2条(規約の変更)
1. 当社は、事前に変更内容を第17条に定める方法による通知をすることにより、本規約及び当サイト等の内容を変更することができるものとします。この場合、変更後の本規約及び当サイト等の内容は、当サイト上に掲載された時点から適用されるものとします。なお、この場合の変更は、甲の一般の利益に適合し、合理的な変更に限るものとします。
2. 会員は、前項により本規約及び当サイト等の変更が行われた場合、変更後の本規約及び当サイト等に従い本サービスを利用したことにより、本規約を承諾したものとします。

引用元:Manablog利用規約

良かった書いてあった。
あれ?でも私が契約した時には第2条は免責事項だったのにな?おかしくないか?これ。

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2019年10月21日って書いてありますね。
いつ変更になったんだろう?

民法改正ではユーザーの同意がなくても利用規約を変更できる場合と、そうで無い場合にルールが設けられました。

ユーザーの同意がなくても利用規約を変更できる2つの場合
(1)利用規約の変更が、ユーザーの一般の利益に適合するとき。
(2)利用規約の変更が、契約をした目的に反せず、かつ、変更の必要性、変更後の内容の相当性、変更をすることがある旨の定めの有無及びその内容その他の変更に係る事情に照らして合理的なものであるとき。

ユーザーの同意がなくても利用規約を変更できる場合に該当する可能性が高い例
例1:反社会的勢力の利用を禁止する条項を利用規約にいれる変更
例2:法改正にともない新たに法律上禁止された行為を、ユーザーの禁止行為として利用規約にいれる変更

引用元:民法改正!利用規約に新たに適用される定型約款ルールへの対応ポイント

確かに反社対応は大事なことですし、すごく良い変更に思いますが行動制限事項はユーザーに利用規約変更の同意を取らないとダメでしょうね。
まさかSlackのチャネルで「利用規約をちょっと変更するかもです〜」とかの一言で、ユーザー全員に周知しました+同意を得ましたって解釈するのは横暴すぎませんかね(割愛していたポイント3はこれに抵触してます)


その2:経済産業省が出している電子商取引及び情報財取引等に関する準則(ガイドライン)に則っていない?

このガイドラインは電子商取引を行うにあたり民法のどの部分に抵触するのかなどを明確に記述されていて、経産省だけでなく総務省、法務省、消費者庁や文化庁などから助言を集めた内容になってます。
我々のようなITサービス事業者や開発者にとってのビジネスバイブルのうちの1つです。

Ⅰ-2-1 ウェブサイトの利用規約の契約への組入れと契約締結後の規約変更

(サイト利用規約が契約に組み入れられないであろう場合)
・ウェブサイト中の目立たない場所にサイト利用規約が掲載されているだけで、ウェブサイトの利用につきサイト利用規約への同意クリックも要求されていない場合
<中略>
サイト利用規約の変更への同意は、契約変更についての同意であるから、サイト利用規約の契約への組入れと同様の要件を満たすものであることが必要である。

引用元:電子商取引及び情報財取引等に関する準則

あ、私のケース載ってますね。
契約前に利用規約が提示されていませんでしたし、同意クリックも要求されてません。
利用規約が変更された際についても契約変更への同意とみなされるため、同様の要件が必要って書いてありますね。
私は交わした契約内容が勝手に書き換えられているという事象に遭遇したわけですね。

怖いな…。


5、勝手に書き換わる利用規約と強制退会処分までの時系列まとめ

時系列でまとめてみるとこんな感じです。

2020年9月5日に入会
・入会時に利用規約への同意導線無し
・どこから、どのタイミングで請求が来るのか説明無し

2020年9月7日に消費者庁と利用規約について確認済み
・コミュニティ利用規約の記述は無し
引用元:Manablog利用規約(2020年8月12日魚拓)

2020年9月27日にユーザーに同意なく利用規約書き換えが行われている
・行動制限が含まれるユーザーにとって不利益な事項が加筆される
引用元:Manablog利用規約(2020年9月27日魚拓)

2020年10月7日に利用規約の文面が整えられる
・コピペしただけで読みにくいのか文面の更新が行われていた
引用元:Manablog利用規約(2020年10月7日魚拓)

2020年10月28日に突然通知なくSlackが使用不可となる
2020年10月29日に問い合わせるも運営から返答無し
2020年10月31日に運営からTwitterのDMでメール確認してと連絡くる
同日、代理人弁護士からメールにて利用規約違反により強制退会処分となった旨の通知を受ける

2020年11月1日に魚拓取り直したけど、利用規約がもっと見やすくなってる
引用元:Manablog利用規約(2020年11月1日魚拓)

なぜこんなにもややこしいことをするのか私には理解できません。
なぜユーザーに同意も説明もなく勝手に利用規約を書き換えようとするのか、サービス提供者の風上にも置けません。

規約内容を更新したのであれば利用規約の1番上に表記されている2019/10/21の日付はなぜ頑なに更新されないのでしょうか。
加えて規約の冒頭に表記されてる「株式会社(以下「当社」といいます。)」というメッセージは何を指し示すのでしょうか。
マナブ氏ってフリーランスってことを売りにしてませんでしたっけ?社名も出てませんが、会社ってどういうこと?


6、今回の騒動で私が要望すること

基本的に私は争うつもりはありませんが、お金を払ってコミュニティに参加して勉強していたのに、勝手に利用規約違反者にされて追い出されたというのが私の認識です。
交わした契約において債務不履行しているのはどちらなのか、客観的に判断できる証拠が私には十分にありますので損害賠償請求なさりたいのであればしていただいて構いません。

こんな怖い運営をしているコミュニティにもう一度戻りたいか?と聞かれると答えはNOですが、あたかも私が悪いことをしていたかのような説明をされるのは誠に遺憾です。

Slackではほぼコミュニケーションも取らず、週に1度のたった1時間のオンラインイベントにはほぼ毎回のように遅刻し、質問会に参加した人から来たプログラミングに関しての質問は「知らない・わからない」と答えをはぐらかす。
「初心者ならそんなこと知らなくてもオッケー」とか、出してる課題も適当にゴールをズラしたり、真面目に勉強してる人が本当に可哀想になります。

PHPを3年、人生のほぼ95%くらいを費やして勉強してたと豪語するくせにforとforeachの違いや、ListやArrayListの違いを初心者向けに説明できない人の言う「プログラミング」ってなんでしょうか。
プログラミング使って商売するならもっとちゃんと勉強しなさいよ。

プログラミングの勉強もせず、自分で人を集めたコミュニティで日々コミュニケーションも取らず、バレないようにコソコソと裏で利用規約を書き換えて、真面目にコミュニティに貢献しようとしてる人間を何の説明もなく代理人の弁護士使って追い出すって、どういう順序で物事を考えるとそんな言動取れるんですかね。

同じようにユーザーにお金をもらってサービスを提供している事業者としても理解ができません。

心配して連絡をくれたコミュニティメンバーや、私を支えてくれているフォロワーさん達のためにも、運営者であるマナブ氏には真っ先に誠意ある対応となぜこのようなことをしたのかの説明を求めたいと思います。

ここまでの状況証拠が揃った上で悪意は無かったと説明できるとは到底思えませんが、あなたが起こした一連の騒動に巻き込まれた私に対して事実に基づく信頼回復に努めていただきたいです。

私としてはまだまだコミュニティメンバーと一緒に勉強したかったので、第3回目となるGitHub初心者講習会も開催しようと準備していた矢先の悲しい出来事でした。

運営と会話することもなく一方的に追い出された形になりましたが、皆さんと一緒に勉強できる機会を失ってしまって本当に悔しいと思っています。
コミュニティで一緒に勉強をしていた皆様、本当に申し訳ありません。

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