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産休に入るまで

先日、産休に入った。厳密に言えば産休前の有給休暇に入った。
前回の記事で書いた通り、引継ぎはとても大変だった。
お腹の赤ちゃんに申し訳ないと思いながら、寝る間を惜しんで
引継ぎ用のスライドを作成したりマニュアルを更新したりして
最後の方は常に寝不足だった。土日も仕事をしていた。

今仕事から解放されて5日目ぐらいだけど、もう1カ月ぐらい休んだ気分になっている。
たった5日間で結構色々なことが出来てしまったからだ。まず家の大掃除と断捨離。SNSの整理。マネープランの策定。会社や役所への申請整理。出産・育児グッズの購入 etc.

仕事も子育てもせず家にいると、1日でこんなに出来るものなんだ…と思った。
出産まであと2カ月もあるので、最後の自由な時間を楽しみつつ
お産・子育ての勉強や資格の取得、美容&運動、在宅ボランティア、母子手帳&ベビーダイアリーへの記入 etc. 有意義に時間を使いたい。

ちょうど去年の今頃は、初めての採卵で卵が1つも胚盤胞にならず
ショックで病院で大泣きしていた。
今こうして無事に産休を迎えられていることがまだ信じられない。
トイレが近くなり毎日夜中に起きて寝不足でも、足をつって激痛で目が覚めても、辛いとは思わない。
産後の育児は凄く大変そうだけど、たぶん耐えられるだろう。不妊治療で結果が出なかった時の苦しみの方が辛いと思える…はず。

西松屋でベビー服を選んでいる時、当時のことを思い出して涙が出てしまった。ベビー服を選んでいる自分が信じられなくて。

産休前、最後の月次ミーティングの際に
司会だった同僚から「●●さん(私の名前)が●日から産休に入ります。何か一言お願いします!」と言われたので、引継ぎへの協力のお礼と、これまでの気遣いへの感謝、当面の間迷惑を掛けてしまうことに対する謝罪を述べた。

すると、その同僚から「悪いことをしている訳ではないので、謝らないでください。産休に入ったらお腹の赤ちゃんにもっと向き合ってください」と言われた。

それを言われてはっとした。
私には流産の経験があるし、ネットではネガティブな情報(臨月での死産 等)をよく目にする。
なので、妊娠が分かってから、本当は嬉しくてたまらないのに
心のどこかで常に、もしものことを考えていて「浮かれて喜んではいけない」とブレーキを掛けていた。
仕事や家事、ボランティアで忙しくして気を紛らわせてきたように思う。(仕事は実際忙しかったが…)

4Dエコーで見せてくれたお顔が可愛くて、毎日お腹の中で地震が起きているかのように激しく元気に動いてくれている。この幸せをもっとかみしめないと、お腹の赤ちゃんが悲しむし、自分自身も後悔すると思った。

何よりも、夫は私みたいに心配せず、純粋に赤ちゃんの誕生を楽しみにしてくれている。
私がウォーキングに行って暫く帰ってこないと、心配して探しに行ってくれる程だ。

100%安心・安全なお産なんてない。かかりつけの産院で産む予定だけど
私の場合、院長や副院長のいないGW中にお産が始まる可能性があり、
希望している無痛分娩が出来なかったり、緊急時は大きな病院に救急搬送される可能性があるらしい。
私が痛い苦しいのは構わないけど、赤ちゃんにまで悪影響がないか心配。
転院も出来るけど、大きな病院はどこもアクセスが不便で現実的ではない。これが今の大きな悩み。心配したってどうしようもないけど。

最後まで何が起こるか分からない。
産後だって何が起こるかまだ分からないけど、それはどの妊婦さんでも同じですね。
もっと強くならないと身が持たない。
出産まで、お腹にいる赤ちゃんのことだけを考えて
1日1日を大切に過ごしたいと思う。

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