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GRWM 化粧水を使ったり使わなかったりする私のスキンケア

日本人のスキンケアに化粧水は欠かせない。

洗顔後、ピッと張ったお肌にトロリとした化粧水をたっぷりと優しく染み込ませる。すると手がお肌にくっつくくらいのモチモチ肌に!

私が日本に住んでいた頃はそんな広告を街のあちらこちらで見かけていた。

洗顔後に化粧水をつけない女子なんて、多分、ほとんど、存在していなかったのではないだろうか、と思われるほど、化粧水はスキンケアのマストアイテムだった。


ところがどうだろう。海外で暮らすようになると、日本で使っていたような化粧水が手近に見当たらない。

アメリカに留学していた頃は、正月の一時帰国時に一年分の化粧水を仕入れてきたりもしたが、それが難しくなると、デパコスブランドのスキンケアをライン使いしたりもした。

もちろん日本のような化粧水は無かったので、トナー系のものをコットンではなく手にバシャバシャと取って顔につけていた。

で、それも何だかお金が掛かるし面倒になってくると、洗顔後はもうクリームだけでいいや!ってことになり、化粧水がなくても特に困らなくなった。

カラッとした気候で湿度の低い場所だったので、クリームだけでもベタベタしなかったのが良かったのかもしれない。


そうこうしているうちに学校を卒業して日本に帰ると、今度はクリームだけだと肌のベタつきが気になるようになった。ジットリと湿度が高く、とかく汗をかきやすい日本の気候にカリフォルニアでやっていたスキンケアは合わなかった。

どうしたものかとあたりを見渡すと、数限りない種類の化粧水がお手頃価格で売られているではあーりませんか!そう、化粧水、すっかり忘れてた。

そこでまたパッシャパッシャと化粧水を使うようになった。ひんやりとした液体が肌の上でスーッと馴染んでいくあの感覚。そしてその上から乳液やクリームで潤いを閉じ込めるとプルプルお肌になったような、気がする。

やっぱりこれこれ、この感覚。化粧水って大事よね。

な~んて思いながら化粧水天国ジャパンを満喫できたのはほんの束の間。今度はおフランスに住むことになり、またしても化粧水難民になってしまう。


が、しかし、フランスに住み始めて一番初めにぶつかった壁は、化粧水ではなく洗顔。

毎日水やお湯で顔を洗っていると、徐々にガサガサが深く広くなっていく。

そう、水質問題。私の肌は硬水に敏感だった。

肌の奥から赤みが増してヒリヒリと痛みだすようになってようやく皮膚科へ行き、自分の肌に合ったスキンケアを教えてもらうことに。

開口一番に言われたことは、水やお湯の洗顔はダメ、絶対。

ふき取り化粧水で優しく汚れを落としてからクリームをつける。それで充分だと。

んなこと言われても水やお湯で洗う洗顔に慣れていた私には、コットンでサーッとふき取るだけのスキンケアは汚れが残っている気がして気持ち悪い。で、つい、ゴシゴシこすちゃったりして、今度は摩擦で赤く腫れた顔になって、皮膚科へ行く羽目に。

結局、試行錯誤の結果、ふき取り化粧水を皮膚科で言われたとおりに使っていれば肌トラブルが起きにくい、ということに気が付いた。

汚れを根こそぎ取り去ろうと考えていたこと自体が間違っていたようなのだ。肌の外側についている汚れはそんなにゴシゴシ洗わなくても取れるし、自然と剥がれ落ちるものだってある。

表面についた汚れだけをサッと落として自分の肌本来が持つ潤いは残す。それが大事だった。自分がサッパリした気分になるかどうかは気持ちの問題で、肌の問題ではない、ってこと。

ということで、今は朝晩ふき取り化粧水で軽く汚れを落とすスキンケアで満足している。

水やお湯での洗顔はしない。


そんな私が数年前からずっと愛用しているのが温泉水のスプレー。

今使っているのは定番アヴェンヌ

日本でもおなじみで、昔っからよく目にしていたこのスプレー、以前は夏場のリフレッシュや化粧の上からサッとかけたりするためのアイテムだと思っていた。

日本で湯水のように化粧水を使える環境にいるときには、こんなスプレー、いつどうやって使ったらいいのかさえ分からなかった。

温泉水(EAU THERMALE)と書いてあるように、中身はサラッサラの液体だ。化粧水と呼べるようなとろみのある液体ではないし、浸透圧が優れている訳でもないから肌に振りかけると大きな水滴がつく。

でもこれをふき取り化粧水を使った後にサッと顔全体に振りかけ、暫く置いてから両手で顔を覆うように馴染ませるといい感じにしっとりとする。

温泉水の成分がくすぶっている肌の不具合を落ち着かせてくれるらしい。

最後はクリームを塗って終わり。

ベタベタもテカテカもしない、シンプルなスキンケアだけど、これで以前のような肌トラブルはなくなった。


20代30代は肌トラブルとの戦いだった。持って生まれた肌質や新陳代謝やストレスのせいもあるだろうけど、今にして思うと、自分に合ったスキンケアが出来ていなかったことと、成分など気にせずに色やパッケージで選んだ化粧品を使っていたことが原因だと思う。

今ほどアレルギーが重要視されず、商品の内容よりもデザインや広告にお金をかけていた時代だった。

そのせいで私はほとんど化粧をしなくなり、以前にも書いた通り、目の充血キッカケで唯一がんばってやっていたアイメイクも最近はほとんどしなくなった。

今やっていることは、顔まわりのリンパを流すマッサージと眉書き、それとリップ。

そう、眉って大事。

特にマスカラやアイラインを引かない私は顔の印象が薄くなりがちなので、眉をキリっとさせることで目まわりの印象を良くすることが出来る。ただ濃く書きすぎると眉だけ浮くので、自然に見えるようにするのがコツ。

自眉がしっかりとしていれば書く必要もないのだろうけど、いかんせん、ウスウスのスカスカ眉なので仕方がない。

リップは地色を生かすようにライナーで色を足す程度。

そうやって私の昼間の顔は作られている。


住む土地や環境によって、スキンケアの方法を変えてきた。でもやっぱり日本で生まれ育ったせいだろうか、化粧水はあったら使いたい。

でもなければないで何とかなる。

もし今、世界のどこかで化粧水難民になっている人がいたら言ってあげたい。化粧水はマストではなくあったらいいなアイテムなのだということを。

それよりも、今住んでいる土地の気候に合ったスキンケアを模索する方が大切だということを。




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