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2月18日 トークテーマ『週末の趣味が生業に。過疎集落に防災拠点を。』

2024年2月18日(日)トークテーマ『週末の趣味が生業に。過疎集落に防災拠点を。』 ゲストスピーカー:前田有佳利(職業:フリーライター)・いとうともひさ(職業:大工)

大阪大学 豊中キャンパスの近くで、MIBU SANCIという学生向けの下宿の管理人を夫婦でしている。ここは、わたしたちの友人・知人が遊びに来て「面白い大人」と「学生」が出会える、ちょっと変わったシェアハウスである。

初めにお断りを。今回遊びに来てくれる、だりさん&いとうさんご夫婦、それぞれのストーリーが大変興味深いため、タイトルからも分かるようにトピックスが渋滞しています。私の説明力不足のため話が飛び飛びに聞こえるかもしれませんが、最後までお読みいただけると幸いです。

妻・だりさん こと 前田有佳利さんは大学卒業後、2009年に大手広告会社に入社。きっと世の多くの新人社員がそうであるように、だりさんも仕事を覚えるために必死で働き、職場と一人暮らしの家をただ往復するだけの日々を送っていたそう。

あるきっかけから、“ゲストハウス”という存在を知り、日常の会社員生活ではなかなか知り合えないような人達と出会えるゲストハウスに魅了され、平日は会社員、週末はゲストハウス巡り、という生活を送るように。

前田有佳利 / Yukari Maeda
ゲストハウス情報マガジン「FootPrints」代表。全国200軒以上のゲストハウスを旅する編集者。1986年生まれ。同志社大学商学部を卒業後、株式会社リクルートに勤務。2011年FootPrintsを立ち上げ、2014年和歌山にUターンし、2015年からフリーランスのライター「noiie」として独立。2016年『ゲストハウスガイド100 -Japan Hostel & Guesthouse Guide-』(ワニブックス)を出版。ゲストハウスや和歌山のまちづくりを専門分野に、さまざまなメディアやプロジェクトで執筆・編集・企画を担当。

備忘録として始めたゲストハウスを紹介するブログ(後にゲストハウス情報マガジンFootPrintsとなる)がきっかけとなり、地元・和歌山にUターン後ライターとして独立し、2016年には『ゲストハウスガイド100 -Japan Hostel & Guesthouse Guide-』という書籍を出版されました。まさに週末の趣味が生業になったということ。

私がだりさんと出会ったのは「日本のゲストハウスといえば だりさん」というくらい、その界隈では有名人になられた後でした。

国内の200軒以上のゲストハウスを巡ったそう。宿の紹介とたくさんのコラムで構成されている。

だりさんがブログの中で綴られていた「最高の褒め言葉として言わせていただくが、ゲストハウスって変な人の集まりだな」「旅をすることで 多種多様な価値観に触れることで 日常の自分の世界観が広がる」という言葉がとても素敵だな、と。

普通は旅というと、寺社仏閣を訪れたり美味しいものを食べたりして、あぁ楽しかった、で終わり。そうでなくとも美術館や建築物を訪れて、あぁ素敵だった、知らなかった世界を知れたなぁ、程度だと思うんです。

そうではなくて、多種多様な価値観を持った「人」に出会うことが旅の目的だっただりさんは、元々知らない人との交流が好きだったのか?入社する時から独立やUターンは念頭にあったのか? 大企業の一員とフリーランス、それぞれの良いところ・大変なところ。そんなことを聞いてみたいな、と思っています。

一方、夫・いとうさん こと いとうともひささん。
大阪に拠点は持ちつつも、全国各地の施工現場に仮住まいを作り、完成させては次の現場へ。というスタイルから「旅する大工」と呼ばれていました。

伊藤 智寿 / Tomohisa Itou
株式会社いとうともひさ 代表。1985年大阪生まれ。神戸芸術工科大学環境デザイン学科卒業後、webデザイン、大工修行を経て、独立。全国各地を転々としながら、その場にある素材を加工したり空間に転用したりしながら場を立ち上げる独特のスタイルから、「旅する大工」と称される。2017年からは和歌山県海南市冷水地区に暮らし、Re SHIMIZU-URA PROJECT(鹿島出版会SDレビュー2023受賞)に取り組む。東京大学非常勤講師。

東日本大震災の被災地復興に関わったことがきっかけで海際の集落に移住したいと考えるようになり、和歌山県の冷水浦(しみずうら)に出会います。

不便なことは多くとも住民間のコミュニティはしっかりと残っている冷水浦に魅力と可能性を感じ、2017年に移住。3軒に1軒が空き家である集落で、集落全体を1つの大きな家と捉え新たな暮らし方を提案する「Re□ SHIMIZU-URA PROJECT」に取り組んでいます。
(このプロジェクトは若手建築家の登竜門として知られるSDレビューというコンペで2023年度に入選しています。)

工事中のRe□ SHIMIZU-URA PROJECT

いつか起きるであろう大きな地震に備え、被災時に自分で自分の場所を直せる力を身につけるための改修レクチャーを行ったり、有事の際に集落の生活用水として活用できるように、と眠っていた井戸を復活させたり。

さらに2022年には地域の人達の井戸端会議の場に使ってもらえれば、と集落でおよそ30年ぶりだという飲食店「チャイとコーヒーとクラフトビール」をオープンさせました。

チャイとコーヒーとクラフトビールで開催された音楽イベント

何でも自分で作れる大工とはいえ、将来的に被災する可能性の高い場所に敢えて拠点を設け、その地域の事前防災に取り組む、そのパワーはどこから漲ってきているのだろう。

そして、ゲストハウスを旅しながらライターとして活躍されていた だりさんと、旅する大工だった いとうさんの人生はどのように交差して過疎集落で共に暮らすことになったのか。これから二人はどんな未来を描いていくのか。

だりさん、いとうさんそれぞれのお話と、ふたりで考えていることをじっくりお聞きしたいと思っています。学生からの質問・相談にもたくさん答えていただきたい。

何かひとつでもキーワードに興味を持った方は迷わずお越しくださいね。自分の世界が広がる時間を過ごせること間違いなしです。


文:MIBU SANCIの妻の方

※募集は終了いたしました。ありがとうございました。

<日時> 2024年2月18日(日) 14:00〜(13:30〜開場)
<場所> MIBU SANCI
<住所> 豊中市内の集落 ※阪大豊中キャンパスから徒歩10分
<料金> 無料
<条件> 大阪大学の学生 or 地方で活動することに興味のある学生 or 自営業に興味のある学生
<主催> MIBU SANCI管理人

<お問合せ> 
e-mail:mibu.sanci@gmail.com
Instagram:@mibusanci
※参加ご希望の方は上記よりご連絡ください。詳細住所をお知らせします。

<備考>
感染症予防対策として以下の対応を行います。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
◆熱がある方・体調のすぐれない方のご参加はご遠慮ください。
◆来場される際は必ずマスクをご持参ください。
◆入場の際は手洗い・うがいをお願いします。
◆空気の流れを作るため会場の窓は開けっ放しにします。
◆会場内での食事はご遠慮ください。
◆その他主催者の指示に従い感染拡大防止にご協力をお願いします。

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