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【父】20240115

ふだん着ていたお洋服をきせてもらった

下着をつけ、靴下をはき、
シャツ、スラックス、ジャケット
帽子

いつもの父だ


祭壇の写真は、27年前のものだけれど、
こっちをむいて笑顔


父、きれいだった

病院では、医者も看護師さんも
「きれいな高齢者」といってくれた

かかりつけ医のところの看護師さんにも
「おしゃれ~」と人気

納棺師さんたちには
「ダンディ~」といわせた

うん、男前だ


母のパジャマをお供にしてもらった


父のからだに残っていたボルト1本を手元に
斎場のみなさんがたいへんよくしてくれて感謝です
ハンカチにくるんでもってかえろう、って思っていたけど
”熱すぎるから”といって、
もうひとつ壺を用意してくださった

わたしの考えが足りなかった
そっか、、、そうよね、熱いよね

義姉には、「どうするの、それ」などいわれ悲しかった
「気がすむまで持たせて」とだけ返した

うん、、、だんだんとね、年月がたって
じゅうぶんに納得できるようになって
土に還すとかそういうふうにしたい


40年以上離れて暮らしている兄とはかなり温度差があり、
あれこれいろいろとごたごたはありましたが、
父の想いはかなえ、
わたしはわたしなりにできることで父を見送れた


“他界”というくらいだから、
父は、”異世界に転生”して、
いまごろ勇者となり魔王と対決しているのだろう

母は、魔法使いとなり、あちこち旅をしているのだろう


ひとり暮らしがはじまってもうすぐ4か月

おとうさん、おかあさん、
しっかり生きてるよ!わたし

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