【詩】野球と来る季節に君を想う
1年目の春は満開の桜を横目に
2年目の春は数輪咲き出した桜と蕾を横目に
優勝旗をかけた闘いに挑んだ君たち
悔しさを胸に刻み
少し伸びた背に少し大人びた笑顔で
またここに戻ってきたのに
雪辱を果たすと誓って
またここに戻ってきたのに
悔しさは苦しみとなり
叫びとなり 涙となり
その雫をグラウンドに落とした
涙の雫を吸い込んだグラウンドは
君たちの刻んだ足跡の記録を決して忘れはしない
たとえ1番にはなれなくても
君たちの歴史は ずっとそこにいる
24'3.31
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見上げると今にも開花しそうな膨らんだ蕾たち
急にやってきた
初夏の訪れを思わせるような日差し
それを避けるかのように手をかざす
君の住む街の桜は 今どんなですか
今年も叶いそうにないけれど
私の手帳にはいつもと同じように
君と一緒に桜を見る予定が書いてあります
君の住む街の桜は 今どんなですか
24'3.31
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