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[万葉]Girl with your basket (巻1.1)

大和歌を英訳で読むマガジン(1)の第1回は万葉集巻1の最初の歌です。

籠もよ み籠もち ふくしもよ みふくしもち この岡に 菜摘ます児 家聞かな 名告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居れ しきなべて われこそ座せ われこそは 告らめ 家をも名をも

万葉集巻頭の歌として有名な歌です。作者は雄略天皇 (418-79) とされています。この歌はいったい何を詠っているのでしょうか。

万葉のことばをそのまま現代の日本人が受取ることが、もし難しいとしたら、それは日本語の1500年間の変化も大きいでしょう。

しかし、この歌を英訳したものを読むと、意外に分りやすいのです。本当でしょうか。また、もし本当に分りやすいとしたら、なぜなのでしょうか。

このマガジンでは、そうしたことも含め、主として現代英語による大和歌の翻訳を通して、詩のことばに迫ってゆきたいと考えています。なお、ここでは大和歌は日本語の定型詩という大まかな意味で使っています。ただし、筆者の頭には万葉でその美しい姿が描かれた大和三山の像(下の写真)が浮かんでいます。[古今和歌集の仮名序においては「やまとうた」は漢詩と対比して日本の歌という意味で言われています。]

当分の間、万葉集を主に取上げますが、百人一首に含まれるような歌も折にふれて取上げる予定です。

目次
読み下し文
英訳
解釈
 日本学術振興会訳
 参考文献

【マガジンの案内】
名称大和歌を英語で読む(1)
内容:大和歌を英訳で読んでゆく。最初は万葉集
分量:1マガジンあたり5本を収録(予定)
価格:1マガジンが1,000円。個別の記事は分売も(300円〜)
方法:詩学(poetics)的関心から、日英の詩のことばを比較

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