見出し画像

[英詩]W. H. Auden, 'On This Island'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

※「英詩が読めるようになるマガジン」の本配信〈英語で書かれた詩〉です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(201609)」へどうぞ。

この継続課金マガジンは月に本配信を3回配信します。そのほかに副配信を随時配信します。本配信はだいたい〈英詩の基礎知識〉〈英語で書かれた詩〉〈歌われる英詩〉の三つで構成します。「忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスに! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介します」というキャッチフレーズでやっています。

これまでに扱った英語で書かれた詩のトピックについては「英語で書かれた詩のバックナンバー」(「[英詩]Joseph Brodsky, 'The Song' | 主配信の英語で書かれた詩のバックナンバー・リスト」に収録)をご覧ください。さて……

今回はオーデンの詩「この島に」をやります。

関連する詩として、アーノルドの 'Dover Beach' 第1連を「英詩の基礎知識(3)」で取上げたことがあります。かくれたピリオドを探すことがテーマでした。感嘆符と疑問符はそれぞれの機能+ピリオドか、機能+コンマの2つの場合があるのでしたね。

W. H. オーデン(1907-73)といえば現代詩きってのテクニシャンとして知られます。イギリスの詩人ですが、のちにアメリカに帰化しました。

W. H. Auden in London in 1938

今回読む詩はどんな詩なのでしょうか。ある島のことをうたった詩です。島国です。どこのことなのでしょうか。島国と考えると、政治的な意味合いも入ってきそうです。しかし、この詩の場合、音を、特に第2連の音を楽しむのが最善といわれています。どんな音なのでしょう。

目次

原詩
訳詩
構文
韻律
解釈
英語学習のヒント

***

On This Island
W. H. Auden

Look, stranger, on this island now
The leaping light for your delight discovers,
Stand stable here
And silent be,
That through the channels of the ear            5
May wander like a river
The swaying sound of the sea.

Here at a small field’s ending pause
Where the chalk wall falls to the foam and its tall ledges
Oppose the pluck                    10
And knock of the tide,
And the shingle scrambles after the suck-
-ing surf,
And the gull lodges
A moment on its sheer side.               15

Far off like floating seeds the ships
Diverge on urgent voluntary errands,
And the full view
Indeed may enter
And move in memory as now these clouds do,      20
That pass the harbour mirror
And all the summer through the water saunter.

この島に
W・H・オーデン

ここから先は

6,024字 / 1画像
この記事のみ ¥ 400

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?