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[英詩]アラートの詩学

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

※「英詩が読めるようになるマガジン」の副配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(201609)」へどうぞ。

この継続課金マガジンは月に本配信を3回配信します。そのほかに副配信を随時配信します。本配信はだいたい〈英詩の基礎知識〉〈英語で書かれた詩〉〈唄われる英詩〉の三つで構成します。「忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスに! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介します」というキャッチフレーズでやっています。

さて、今回はスマートフォンのアラートの文言を詩学の立場から読み解きます。

詩の読み方を鍛えていると飛び込んできたスマホのアラートの言葉にビビッと反応できます。(←大げさ)

現代詩では広く使われている技法でありますが、今回は談話分析の手法を使って読み解きます。

2016年9月17日土曜、ニューヨークで起きたゴミ箱爆発事件の犯人がまだつかまっていない翌週19日月曜の朝、今までに使われたことのない種類のアラート音がニューヨーク住民のスマートフォンを鳴らしました。画面には次のような文言が並んでいました。実際にこれを見た住民からの通報で、アラートから3時間で犯人逮捕に至ったのです。


アラートの画面

(写真 ソース

アラートの文面

WANTED: Ahmad Khan Rahami, 28-yr-old male. See media for pic. Call 9–1–1 if seen.

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