見出し画像

愛着の不在が無限の廃棄につながっていく

なぜ、あなたはそれをするのか?

と問われたらなんて答えるのか

写真や映像をつくっている自分の場合は、

「記憶や時間を大事にしたい」

ということになる

いろんなところで見た大樹たちも、
時間の積み重ねを感じられるから、
好きなのだと思う

新しく生まれたモノも好きだけど、
それだけが価値、というのは、
なんかちがう気がしている

新しいモノはいつかは古くなる
新しさの価値は消えてしまう

古道具や古着も好き
循環していることを感じられるのが
どうやら心地良いらしい

人によってはそれが
不潔と感じたり
ゴミと感じたり
遠ざけたい存在になりうる

そのちがいのひとつに
愛着の存在があると思う

愛着の不在が
新しいモノへと駆り立て
無限の廃棄につながっていく

自分は記憶に強い愛着を感じる
見たこと聞いたこと感じたことを
未来に残したい欲求がある

記憶はそのままにしていると
すこしずつ忘れてしまって
忘却の彼方で塵になる

だから
言葉や写真や映像にして
形にして保存する

過去の時間が
ぷっつりと途切れないように
未来へと結ぶ

つながった記憶をなぞることで
忘れていたことを思い出している

今、書いている言葉も
最初に戻ったりしながら
文章の続きを書いている

「何時に帰宅しますか?」

妻から連絡が来ていた
しまった、
いつのまにか時間が経っていた

時間を忘れるぐらいに
目の前に没頭することも好き

愛着を感じているモノを
目の前にしたときみたいに

「すいません、今から帰ります」

model:廃材スツール
https://tsukihi.theshop.jp/

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この恩はきっとゆるく返します