michi kimura/合同会社ホイクネクト

潜在保育士の居場所や働き方を考える合同会社ホイクネクト代表。 保育士コミュニティ運営し…

michi kimura/合同会社ホイクネクト

潜在保育士の居場所や働き方を考える合同会社ホイクネクト代表。 保育士コミュニティ運営したり、保育士資格取得を目指す大学生の縁の下の力持ち的お仕事したり。保育関係のことをイロイロしています。保育以外の仕事のお話を聞くのが大好き。そこからヒントをいただいています。

最近の記事

S認証-ソーシャル企業認証をいただきました

「保育士資格を持つ潜在保育士さんの活躍の場所が、もっと地域の中にあったらいいのに」と対話の場づくりをしたり、保育現場以外でスキルや経験を活かして、地域の中で動いてみるきっかけをつくったりしてきました。 その活動をお認めいただき、この度、社会課題解決に向けて取り組みをしている企業として「ソーシャル企業認証制度S認証」をいただきました。 目の前にある社会課題に思いを込めてコツコツ続けている弊社を見つけてくださっただけでも感激なのに、ソーシャル企業として認証までしていただき、気持

    • 大人としての責任は?

      現在、自分で法人を立ち上げ、保育士に関連する事業をする一方で、 京都市内の大学に勤務をしています。 普段は、学生の保育実習に関することを担当していますが、今回は「別の授業をやってみませんか?」とお声がけいただき、講師として授業をさせていただきました。 授業は『子ども家庭支援の心理学』 これまでの保育制度に少し触れつつ、保育所や保育者の役割、家庭支援の事例、これまでの経験の中で、私自身が大切だと考えてきたことなどを中心に。 また福祉を学ぶ学生なので、子どもや保護者に関わる仕事

      • 保育士の未来を探求するワークショップを開催

        どんな仕事でも、自己成長や将来の展望は重要なテーマですが、 私が関わる、現場から離れた潜在保育士と言われる方の中には、資格を活かして仕事をするか、全く違う仕事をするか模索されている方が多くいらっしゃいます。 日々何かと忙しい時間を過ごしている中、少し自分だけを見つめる機会を作っていただこうと、潜在保育士さん対象のワークショップを開催しました。 このワークショップでは、参加者が自分自身の未来を探求し、自分の価値観や希望を明確にすることを目指しました。また、ワークシートに書き込む

        • 「現場やめて何ができるの?」保育士さんからのご相談から

          保育士資格を持っている方で、現在は保育士として働いていない方を潜在保育士といいます。潜在保育士が、スキルや経験を活かしたいと思っても、保育の現場で働く他に、具体的なことが思い浮かばない(私もそうでした)。今回は、過去にご相談をいただいた中から、いくつかをピックアップしてご紹介します。 保育士以外の仕事も興味があるが、できることなら資格を活かして地域貢献をしたいと考えている。 このご相談はこれまでに結構ありました。 特に、40代や50代で独学で学び、保育士国家試験で資格取得

        S認証-ソーシャル企業認証をいただきました

          ワクワクを探求する講座の紹介

          『潜在保育士の未来を探求するゼミ』という講座を5月にスタートします。 潜在保育士さんにこんなことが必要なんじゃないだろうか?と思ったのは、約1年くらい前。 しかしなかなか言語化できず、随分と長く温めていました。 ようやく「やってみよう!」と決意できたのは、この講座に必要だと思っていた社労士さんに、協力をしていただくことが決まり、背中を押していただいたからでした。 その内容について、お知らせします。 自分にできることって何だろう?保育をしていた時は、自分が何をするのかが明確で

          ワクワクを探求する講座の紹介

          「潜在保育士の未来を探求するゼミ」を開講します

          これまで、潜在保育士(今は現場で働いていない保育士)の声を聞いてきて、 現場に戻ることを悩んでいる人や、戻らないと決めている人も多いと知りました。 私は、現場からいったん離れた後、 子育て支援の活動 小規模保育園の園長 潜在保育士チームでするイベント託児運営 大学で専門職として勤務 など、いろいろしてきました。 時々、なぜキムラさんは、そんなに次の新しい仕事に繋がれるの?と、 潜在保育士さんたちに聞かれますが、 それは自分が『保育士の可能性を探求』し続けているからだと思いま

          「潜在保育士の未来を探求するゼミ」を開講します

          潜在保育士が保育士としてできることを考える

          先日、滋賀県大津市の「さつき助産院。YUMEMURA」で、子育て中の方向けに、座談会を開催させていただきました。 保育園の職員研修や、保育を学ぶ学生、保護者の方など、お話をさせていただくお仕事をしていますが、実は「一人で話し続ける」ことが苦手です。 これまでに登壇をさせていただく機会はありましたが、とにかく落ち着かない感じがして、自分的にはものすごく頑張らないといけない。 その点、座談会やワークショップは、コミュニケーションを取りながら対話を深めていけるので大好きなのですが

          潜在保育士が保育士としてできることを考える

          ChatGPTに保育の月案が書けるか聞いてみた

          最近、ChatGPTとのやりとりにハマっています。 思いつく質問をして、どんな答えが返ってくるのか面白がって聞くのですが、 私の質問が簡単すぎるようで、 「他に何かございませんか?」 「いつでもおっしゃってください」 「あなたの力になりたい」 と押しが強く、やる気に満ちあふれています。 ついつい仕事関係の質問をすることが多いので、日に日に結構深いことを返してくる気がするのですが・・。 もしかして、保育のことを学習してきている?と思ってピンときた。 「これって、保育の書類に活

          ChatGPTに保育の月案が書けるか聞いてみた

          保育と外を繋ぐ対話の会を開催しました

          不適切な保育に関する記事を毎日目にするようになり、周りから見て保育現場はどう見えているんだろう、保育関係者はどう感じているんだろうと思っていました。 いろいろなバックボーンの方達と一緒に、話してみたい!聞いてみたい!という思いがフツフツと湧き起こり、「保育と保育の外をつなぐ対話の会」を開催しました。 先にお伝えしておきますが、不適切な保育を行った人や、保育現場を擁護したくて対話を企画したのではありません。 なぜ対話がしたかったのか立て続けに起こる現場のニュースは、これまで

          保育と外を繋ぐ対話の会を開催しました

          社会の中に保育士の居場所を②

          自分が保育の現場を離れて潜在保育士になってから、 同じ立場の人たちの声を聞くようになり、 それが起業につながったという前回のお話の続きです。 今、私が「保育」をキーワードにして行なっていること。 その柱となる思いと、現在行っていることを、 言語化してみようと思います。 人を支える潜在保育士や保育士を目指す学生の中には、 保育現場で働きたい!という意欲を持っている人ももちろんいますが、 躊躇している人も多いようです。 最近の「保育士による不適切な保育」の問題が出てくるほど、

          社会の中に保育士の居場所を②

          社会の中に保育士の居場所を①

          現場保育士から離れて、起業をして4期目です。 (個人事業主期間を含めると6年目くらい) 保育士をしている頃は、異業種の方と話すといえば保護者だけ。 現場の中は同業者が多く、しかも専門職なので、 保育以外の仕事に触れる機会はあまりありませんでした。 そんな私が、気がついたら起業をしている。 異業種の方に名刺を渡して、事業の説明なんかをしている。 未来に何が起こるのかなんて、本当にわからないなと実感しています。 保育現場の仕事を退職して潜在保育士となってみたら、 世の中に自分と

          社会の中に保育士の居場所を①

          保育現場の研修講師をしています

          前の記事で、保育士それぞれの違いを知る対話のワークショップについて書きました。 保育の質を上げるため様々な保育分野の研修がありますが、共に働く職員との関係性も質を上げていきたいところ。風通しの良い関係性があるからこそ、保育をする人たちは安心して専門性を発揮することができるからです。 しかし人間関係のことは頭でわかっていても、感情が伴ってくることなのですぐにうまくいくとは限りません。保育士が離職をする理由の上位に、必ず「人間関係」が上がってきます。 年度末に差し掛かってきた今

          保育現場の研修講師をしています

          対話してますか?

          忙しい仕事の中で、一緒に働く人たちのコミュニケーションが豊かになればいいのにな。 私自身、自分のこだわりがある方で、しかも不器用なので誰にでも積極的に関わっていけるわけではないので、 「コミュニケーションって難しい・・」と感じながら仕事をしてきました。 豊かになるって、どんなこと? 主に保育現場やそこで働く人たちに関わらせていただいていますが、 豊かさって、感覚的でそれぞれによって違う。 特に保育の仕事は答えが一つではなく対話する時間が必要なのに、業務の忙しさでそれも十分に

          保育現場のコミュニケーションを考える

          人に関わる保育の仕事は「これをすれば全てよし」ということがなく、目の前の子どもや保護者・保育者などの「ひと」とその時の状況を把握しながら、手立てを考えていく仕事です。それも一人で考えるのではなくチームで。 しかし今、保育の現場ではコミュニケーションが不足していると言われています。 保育士の離職理由の上位には「人間関係」が必ず入り、現場側もコミュニケーションが必要とわかっていながらも、実際は子どもたちの気配りや目配りが必要な業務の中で十分にできない状況があります。 また理想を語

          保育現場のコミュニケーションを考える

          現場で働きながら、保育士不足解消のため活動していた時の話

          保育現場や働く人たちを支えたいと考えて、ホイクネクトという会社を立ち上げたのは、全てこれまでの私の保育士としての経験が土台になっています。 自分自身の整理と覚悟のために、少しずつ記録に残しておこうと思います。 3年間だけでしたが、小規模保育園の園長をさせていただいていました。 園長になる前から潜在保育士支援活動をしていたことは、少し前の記事でも触れましたが、「それなら保育士が働きやすい保育園を作ってみたらどう?」と声をかけていただいたのです。 それまでの活動も少しづつ認知さ

          現場で働きながら、保育士不足解消のため活動していた時の話

          誰かがやってくれているはずという無意識の怖さ

          また、保育の現場で悲しい事故が起こりました。 詳細がわかってくるほど、「なぜ?」という思いが込み上げてきます。 そして記者会見を見て、つい感情的になる自分を抑えられなくなります。 大人たちの不誠実な対応で、突然失ってしまった大切な命。 御家族や御親族の方々のお気持ちはいかばかりかとお察し申し上げます。 心より慎んでお悔やみ申し上げます。 違和感のもとにあったものこの事故に関して、違和感を感じた点はいろいろありますが、 その中でも特に強く感じたことは、 「違和感を感じない、ま

          誰かがやってくれているはずという無意識の怖さ