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蝶トンボに魅せられて

昨年初めて写真に捉えることが出来た蝶トンボ。 (↓昨年の記事)

今年もまた逢いたくて、昨年も出会えた蓮池へ。

青い羽、光の当たり具合によって、虹色に輝く様はとても美しくて
何度見ても見惚れてしまいます。
今年は、ちょっと時期が早かったのもあったのか、まだ数は少なく
それでも、数羽のチョウトンボを見つけ、粘って粘って、なんとか写真を撮ることが出来ました。

風が強く、停まるところが安定せずで、
何度も停まろうとして、失敗して飛び立つ、を繰り返していました。
少しの間だけ、風がやんだ瞬間。
光が当たると、またとても綺麗です。
蓮の花の蕾に、やっと止まった瞬間を。


ちなみに、青色の羽が綺麗なのは雄のチョウトンボです。雌は、黒色の羽で地味目なのですが、それでも光が当たると、メタリックに輝き、それはそれで綺麗です。去年は、一瞬、飛んでいる姿を見かけましたが、今年も、飛んでいる雌の姿を見かけたものの、なかなかじっとしてくれません。
どうやら、飛びながら卵を産んでいたようで、なかなかその瞬間を捉えられず・・・
ピントが余いのですが、一瞬だけ、なんとか捉えました。↓

チョウトンボの♀ 真ん中、中央より少し上の水面に黒い物体が見えるのが
チョウトンボ♀です
これも、草の陰でわかりにくいですが、
中央左より少し上に羽を広げた状態の黒く輝くチョウトンボの雌がいます。

そして、ピントが合っていませんが、チョウトンボの雄と雌がちょうど重なっているところですね。雄が下、雌が上ですね。この後、雌はすぐ卵を産み始めてました。早いんですね、ビックリしましたが、トンボは、交尾後、すぐ産卵に入るのが普通とのことで、雄が、雌の周りを飛んで、警護にあたったり、あるいは連結したまま産卵に入る蜻蛉もいるそうです。
このときは、雄が雌の周りをぐるぐる回って飛んでいました。

また、昨年も同じ場所で出会ったウチワヤンマにもまた逢えました。しかも、よく見たら、お食事中でした。しかも止まった枝には、ヤゴの抜け殻が連なっていました。

更にもう一種類、前回、見かけたものの、全然止まってくれず撮れなかった腰空蜻蛉が止まってくれていました。

コシアキトンボの雄

成熟したオスは腹部の付け根が白色で、全身は黒色の中、腹部の白い部分が空いているように見えるとのことで、腰空蜻蛉と名づけられたそうです。
確かに、この白い部分が特徴的。

そして7月ではなく、6月に日帰りで訪れたときに見かけたトンボが、小さな小さな糸蜻蛉です。このときは、望遠レンズを持っていなくて、50mmのマクロレンズで狙ってみましたが、それでも小さすぎて、だいぶトリミングしています。

ギリギリのところまで近づいて、更にトリミング
めっちゃ蛍光グリーンのアオモンイトトンボでした。

調べてみると、トンボというのは、絶滅した科も多く存在しているそうですが、31 科 5600 種が2億年以上の時を超えて現在まで生き残っている、とのことに驚かされます。恐竜や昆虫などが絶滅しても生き残った蜻蛉は、それだけ環境への適応能力が高かった、ということなのでしょうか。日本人にとっても、古来から馴染み深い生き物でもあり、不思議な生き物でもあったのかもしれません。

ちょうどお盆の頃からたくさん飛び回るようになることから、先祖の霊が形を変えてやってきた、と考えられていたようですし、トンボは前に進むのみで後退はしないことから、「勝利」を運ぶ縁起のいい生き物ともされていました。
また、とんぼは生まれてすぐは水の中で生活し、大人になると、大きな羽で空を飛ぶことから、変化の兆しともいわれていたり、あるいは、トンボが沢山いるということは、水が豊かな証拠、とのことで、水や豊作の神様の使いともいわれたり。

身近でありながら、不思議なトンボ。大人になったら、あまり観察してみる機会もないのですが、水辺に出掛けたら、ちょっと観察してみても面白いかもしれませんね。
くれぐれも、熱中症にはご注意を。






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