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あいまいな喪失

昨日、
昼ご飯を食べて落ち着いていたら義妹から着信。

「もしもし、お姉ちゃん

お義母さんから聞いてる?」



そこで、つい30分前に祖母がなくなったことを知りました。



嫁である母は手続きや方々への連絡に忙しく、

義妹は私にも早く伝えないとと、
気を回してくれたのでした。



お正月明けから体調を崩し気味だった祖母、
入院してからちょうど1ヶ月。

その間の事は母への連絡でわずかに漏れ聞く程度で、

身近で接することができない分、
体感としてあっという間でした。

流行病の対策として
・入院中の面会は祖母の実子と同居家族のみ
・1日1名、平日限定
・面会時間は5分

子孫や親戚に囲まれていつも賑やかにしていた祖母が、
最後の時までしんどい中、
心細かったんじゃないかなと気になります。




一般的に大切な人を亡くした場合、

お葬式に参列して対面し、
お焼香をして葬列したまわりの人と気持ちを分かち合い、
故人に触れたりお棺にお花を入れたりする手順書を踏んで、

少しずつ気持ちを整理していくステップがあります。

その時々で故人を想い、
悲しみ抜くことで、

心を少しずつ安定させ通常の生活に戻って行くのだと思います…




しかし私の場合は、

大切な人の大事な時に寄り添えなかったこと、
流行病で帰省での葬列が叶わず、
実際に対面してお別れが言えないこと。

色々なステップをとばしているので
いまいち祖母の死が心に馴染んでいかないのです…

昨晩眠れなくて色々とネット検索をしていたのですが
私と同じような体験記ははあまりヒットせず、

やっとあるサイトでぴったりな言葉を見つけました。

そちらでは、

あいまいな喪失

というのだそうです。




今後、
全てが終わってしばらくして
祖母がいない実家、
すっかり片付けられた部屋に入るのが少し怖いです。

すっかり次の段階に進んでいる母や弟と、
きっと気持ちの温度差もあるでしょう。

あいまいな喪失。
ぴったりな言葉だなと思います。

「コロナ下で死別を経験したあなたへ」

https://liveon-corona.studio.site/

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