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奥義!大理不尽一閃刃!

注:大昔の話しです。
当時はまだ乱世、剣と魔法の支配する時代のお話としてお読みください。

突然ですが武器が好きです。
中学生になってまで、手裏剣と称して靴下に串焼き用の金串を左右数本ずつ忍ばせていたりしました。

↑↑こーいうやつ。

有事の際にチャッと取り出してシャッと使うために。
使う機会はついぞ訪れませんでしたが。

高校生の時、どこぞで見つけたハンドアックスをズボンベルトの後ろにを忍ばせ、学ランで隠して登下校することもありました。
万が一クリーチャーに襲われた際、ステゴロでは余りに分が悪いからです。

↑↑こんなやつ。

注:もう一度念のため、大昔の話しです。
クリーチャー跋扈する、剣と魔法の支配する時代でした。

ある日の下校時、私は同窓の女学徒が学舎の裏手にある駐輪場にて困り果てている場面に出くわします。
特に面識のある女学徒ではなかれども、明らかなる困り顔の乙女を素通りするなど、正義の塊であるこの私に出来ようはずがありません。


「いかがされ申したかな?」


と、私は無用な警戒心を持たれぬ様、極めて穏やかに声をかけました。
彼女曰く、どこぞの悪漢の外法にて所有する通学自転車に見知らぬチェーンが巻かれ途方に暮れているとのことでした。
なるほど、確かに彼女の自転車の後輪には鎖による封印が施されている様子。


「あい、事情はわかり申した。僭越ながらこの私に任せてはいただけまいか。」


と、言うが早いか、言うが早いかぁ~私は利き手を後ろへ回し、
忍び装備したる手斧を素早く構え、あいや!と一閃振り下ろす!!!

微かに散らす火花とともに乙女の自転車を封印していた理不尽な縛鎖を一刃のもとに見事断ち切り、
さぁこれで安心、道中気をつけて帰られよ、とばかりにここで渾身の笑み。

なあに礼には及ばん。
と、彼女の顔を改めて見た時!
乙女の表情には明らかに不審者へ向ける眼差しが宿っていました。
その眼差しの先には、日常生活に不釣合いな手斧を持つ男がニヤリと微笑んでいるのです。


「あ、ありがとござま・・・す・・」


逃げ去るかのごとく足早にその場を立ち去る女学徒。


い、いつの世も、正義を貫くのは容易ではありません。
以来私は不必要に武装することをやめました。

正義のヒーローとはかくの如しか…


とはいえ昨今、世界にファンタジーの気配が足りないと感じとった私は、蔵へしまった筈の武装をまたぞろ携え、荒野へと繰り出すことへとなるのはまた後の語り。

必要なファンタジー世界を、自らの剣で切り拓くのだ!
おふとんアドベンチャラーたるこの私の携し剣が日輪に輝く!
「オフトゥンブリンガー」抜剣!!


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