初めてKindle本を出版してみました

知り合いの方に勧められてnoteを始めたのがもう3年ほど前になる。

これまで書いてきた記事数は大小あれど計341記事。ざっくり換算で1年あたりおおよそ100記事書いていることになる。今でこそそれほど頻繁には書いていないものの、毎日更新していた頃は月1万PVを超えることもあった。我ながら中々頑張っていると思う。

そんな僕の財産の一つともいえるようになってしまったnoteだが、


全く収入源として使用していない…


何でもお金と結びつけすぎると人間卑しくなるような気がするのでそれは嫌なのだが、せっかくそれなりに大きくしたので少しはこれを使って収入を得たいという欲は湧いてくる。


しかし有料noteを作るにしても、なかなか腰が重い…

一つ温めていた題材はあったものの、いざやってみようと思っても手が動かず、動いたところでしどろもどろ。書いたり消したりを繰り返す。いやそもそもこれ本当に書きたいことか?などという自問自答。繰り返される諸行無常。


うーん、捗らん!!!


ということでたまたま情報を得ることができた、有料文章コンテンツが売れるセミナーとやらを受けてみることにした。


セミナーでは具体的な文章のテクニックというよりは媒体を何にすべきか、どういった内容をコンテンツに落とし込むかといった主に基本事項について学び、バックアップとして後日30分~1時間ほどZoomでのコーチングが行われる。

その道のプロに自分の現状や将来のコンテンツのアイデア、そしてこれまで書いてきたnote記事を読んでもらい、次のような返答をいただいた。


「電子書籍をやってみるのもアリじゃないかと思います」


セミナーを経て一番大きな気づきだった。


今までnoteという媒体に力を入れてきたがために、有料コンテンツを作るにしても投稿するならnoteだろう、という固定概念が自分の中にあったのだ。

だが、別に媒体はnoteでなくても良いのである。


これまでnoteに書いてきたことを、編集を加えて電子書籍にする。

この新しいアイデアによって、重かった腰が途端にロック・リーが重りを外したかのように軽くなった。


元々あったものに手を加えるというだけでも荷が下りたのだが、媒体が違うということでもハードルがグンと下がったのは間違いない。

noteの有料記事はまず購入しなくては読むことができない。何か間違いがあったり、読者が思っていた内容と違っていれば叩かれるなんてこともあったり。書く側もかなり力を入れなければいけないし、お客さんにも買うかどうかの葛藤がある。

ところが、電子書籍であれば無料で読める場合もある。

最初の部分だけ試し読みも可能だし、ことKindleにおいては、Unlimitedと呼ばれるサブスクを使用することで登録されている本であれば読み放題で読むことができる。軽いノリで読むことができる故に、作り手にかかるプレッシャーというのも少ないわけだ。


過去記事からテーマが同じものをGoogleドキュメントに張りつけ、不自然な表現や古い情報などを削るなどして手を加えていく。終わったらそれを電子書籍用のEPUBと呼ばれるファイル形式へ変換。Kindle Previewerというソフトを使って表示に不具合がないか確かめていく。


本の表紙については、ココナラにてプロの方に制作してもらう。

単価にして3000円ほど(これも後々自分でできたらいいね)。


完成したものがこちら。

内容はかなりニッチなものだが、初めての自分の書籍を出版したという事実に充実感を感じたのであった。


「自分の書籍を作る」と聞くと最初は少しハードルが高かったが、noteで長い間執筆していたため下地もあったし、執筆以外の作業もそれほどやらなくてはいけないことは多くなかったため、意外とスムーズに最初の本を出版することができた。

しかしながらこれだけですぐに満足いく収入を得れるかといったら決してそんなことはないだろう。まずは継続。そうすれば結果は必ずついてくる。


ネットを始めとする文明の利器によって、今は誰でもクリエイターになれる時代。noteユーザーの方は、一度自分の考えやエッセイをまとめた書籍を出してみることをオススメしたい。

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