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芸能史・伝統芸能・能・狂言¥東アジア

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記事一覧

「能」の形成と渡来民の芸能・・・聖徳太子信仰と観阿弥・世阿弥

 こういう論文を書きました。ゲラがでましたので、要約を上げておきます。林屋辰三郎『中世芸…

『能楽の源流を東アジアに問う――多田富雄「望恨歌」から世阿弥以前へ』(風響社、12…

「能」の形成と渡来民の芸能・・・聖徳太子信仰と観阿弥・世阿弥 はじめに 一 都市芸能の原点と…

「望恨歌」の物語るもの  百済歌謡「井邑詞」と能「井筒」 …

 国立能楽堂で行われた「望恨歌」の公演の冒頭での講演です。講演というよりも、演能の前の解…

船弁慶の船――『国立能楽堂』(一二三号)1993年11月

                いうまでもなく、能の船弁慶は、兄頼朝の急追をうけて西国に…

『菅原伝授手習鑑 車引』の歴史解説 。新橋演舞場のパンフレット(平成28年1月)。…

 宇多天皇の長男の敦仁親王の母・胤子は宇治郡司の娘で、藤原高藤が雨宿りしたときの一夜の契…

能「船岡山」台本(案)

以前、頼まれて書いたものです。七夕の話です。   前ジテ(大舎人織手女) 後ジテ(大舎人織…

日本と韓国の神話と民俗    20200125保立道久

 一月二五日の国立能楽堂での公演「能楽と能楽」の最初に二〇分ほど解説をしました。その発表。原稿です。どうぞ、ご覧下さい。なお、その続きとして、今年九月二一日に多田富雄の新作能「望恨歌」が、同じ天籟能の会によって同じ国立能楽堂で上演されます(2021年12月に延期となりました)。是非、御観覧ください。以下はほぼ読み上げ原稿ですが、少し補ってあります。 能「賀茂」と「御田」の神話と民俗  能は歴史劇です。とくに源平合戦の亡霊が登場する夢幻能は歴史劇として非常に優れたものです。