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亡き最愛の人へ「誕生日おめでとう」

今日は入籍手続き中であった亡き夫の誕生日、いつもなら
バースデープレートを作り、豪華な食事を
ワイワイとしながら・・笑顔でね・・

でも今年は全てが違いました。そばにいるはずのあなたの姿はありません
あるのは、私と、寂し気に揺れる53の数字の炎

本人不在の53歳誕生日ケーキ

ろうそくの灯が、だんだんと消え
いつもだったら、嬉しそうにケーキを頬張る姿の代わりに
涙でグチャグチャになった、ケーキを一人で寂しく
淡々と頬張る私

いつものように、誕生日を二人で祝いたくて
バスで3時間もかけて、駆け付けて
なんでわざわざ・・なんて思う自分もいるけど
やらずにはいられないんだよね
だって、それが私の愛の表現だから。

ケーキを食べながら、ポロポロと
落とすあなたを見ては
「落ちてますよ~」「どうしてそんなんよ!!」
なんて、じゃれあった光景が
鮮明に見えてきてね・・

ぶ厚い腕にしがみつき
顔をしりしりしながら、幸せな瞬間を
味わっていた私たちの時間が恋しくて恋しくて
涙が止まらなくなるんだよ
こんなバースデーが来るなんて
誰が想像できた?

でも今日
私の新たな歩みがスタートしました。

あなたがいなくなっても
私は進んでいくしかないから。
あなたがいなくなっても
私はしっかりと、生きていくよ
確かにあったあなたの存在と共に

最後にもう一度「ハッピーバースデー」


最後までお読みいただきありがとうございました。
倫子



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