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お盆に思う

お盆と言う事で
墓参りに行きました。

我が家は義父母の代からの家なので、
お墓も、建ててからまだ20年ほどしか
経っておらず、お墓としては
まだまだ新しい方です。

昭和初期の義父母の世代では
先祖代々のお墓と言うのは
あって当たり前、死んだらみんな
そこに入るのが当たり前と考えるのが
普通でしたから、貧しいながらも頑張って
お墓を建ててくれたのだと思います。
もちろん、私達の年代でもお墓に何の疑問も
感じない人の方が多いと思います。
でも私は少し疑問に感じています。

どうしてお墓って人里離れた
寂しい墓地に建てるの?
そもそも家族だけのお墓って必要?

義父母が建てたお墓は
地元にあるお寺の裏山にありますが
そのお寺はうちの宗派とは違う宗派です。
しかもお寺に着いてから舗装もされていない
山道を登らなければ辿り着く事が出来ません。
なので、今年90歳を迎える義母は
もうお墓参りには行く事ができません。

周りにいくつかお墓がありますが
そこで他の人に会った事は
一度もありません。
そんな場所ですから、高齢でなくとも
女性ひとりではちょっと怖くて
行けないような感じです。

こんな所にお墓を建てて、
この先、だれが墓守りをするの?
今は義父母の息子である私の夫が
お盆前には草刈りに行きますが
年の順番から行けば義母の次に
亡くなるのは夫です。
私達の長男は県外、娘は嫁に行ってるし、
次男は養子ではありませんが奥さんの姓を
名乗っているので、この墓に入るのは
義父母と夫、そして私で最後となるでしょう。

一体、誰が墓守りをするのでしょう。
子供達はたまにはお参りに来てくれるかも
知れません。
でもその後は?
雑草だらけの中で、
人も来ないような裏山で
朽ちていくお墓。

こんな我が家の墓事情は
特殊でしょうか。
むしろどこの家にも同じような
問題があるのではないでしょうか。
少子化が進み、家系が尻すぼみになれば
子供達は一人で沢山の墓を守らなければ
ならなくなります。
何かの事情で行けなくなると
行けないことを気に病み
自分を責める人も出てくるでしよう。

墓は家族を縛りつける事になります。

家族のお墓は本当に必要ですか?

今の私の答えはNOです。
もし、どうしても何らかの形が
欲しいのならば
家の近く、極端に言うと家の敷地内に
あった方が良いのではないかと思います。
しかし、その家もいつまであるか
わかりません。
それならばいっそうのこと、お寺の総墓、
あるいは家の仏壇に皆の遺灰を少しずつ
納めておけるものを置いたらどうでしょう。

死んでからまで
家族を縛りつけるようなことは
あってはならないと思います。



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