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ちょいちょい書くかもしれない日記(ニューカマー)

用事のついでにスタバに寄った。
期間限定のキャラメル……ええと、そう、キャラメルミルクコーヒーフラペチーノがとても好みの味なのだ。
何げない時間潰しのつもりだったが、初めての経験をした。
レジのスタッフがガッチガチの緊張フェイスで、蚊の鳴くような声で「……ようこそぉ」と呟き、洗濯ネットに入れられた通院中の猫みたいな目でこちらを見てくる。
ひとめでわかる新人さんだ。
しかも、だいぶ途方に暮れている。
陽気に迎えられないスタバは、これまで経験がない。むしろ新しい。
背後に囁き女将みたいな指導役がいて、「はい、○○して」「違う違う、そっちじゃなくてこっち」「まずはポイント」などと助言しまくっている。
内容を聞くだに、わりとやりながら覚えろタイプの職場なのだなと思った。
「お時間いただいて申し訳ありません。失敗がないようにやりますので」
指導役がいい笑顔で私に言った。
珍しく他に並ぶ客もいないので、「大丈夫です、ゆっくりやってください」と返したら、新人さんはオロオロ顔で「そうします!」と頷いた。
そこはハキハキしてるんやな、とちょっと面白く。
考えたら当たり前なんだけど、スタバのスタッフのたまに元気すぎる挨拶の声も、溢れんばかりの笑顔も、快活な話術も、努力の賜物なんだよなあ。
どのフィールドでも、プロは凄いな。
「お客様から笑顔いただいちゃってるよ」と、指導役が死にそうな顔の新人に注意する。
いや、必死でやってるときになかなか笑顔は出ませんて。そこはおいおいで堪忍したって。
なんかフォローせねばと焦って、「何年も店員さんたちに笑顔を貰いっぱなしなんで、たまにはお返ししないと」と言ったら、肝心の本人はウェスターポイントの読み取りに必死で聞いておらず、指導役のお姉さんが何故か涙ぐむ始末。
慣れないことはするもんじゃないな。

どうにか受け取ったフラペチーノを飲みながら車を走らせ、帰途につく。
作る人も新人さんだったので、キャラメルソースがやけに下に溜まっている模様。
信号待ちのあいだに必死で混ぜる。問題ない。
雨だなあと思っていたら、うちのあたりは雪だった。
寒い日のフラペチーノは、中から冷えて最高ですね……。

サザンカもそろそろ終わり。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。