在宅勤務の肉体的健康と精神的健康

先日の投稿の通り、在宅で仕事をしていると家から出ないことがある。

すごい不健康だな、歩かないとヤバいわ、、
と思いつつも、精神的には非常に安定している。

東京で、正社員プログラマとして働いていた頃
残業が多く、基本的に22時前に帰宅することが珍しいくらいだった。

プロジェクトが火を吹いているときとか、24時間稼働するようなシステムの保守が絡むときとかには、なにかトラブルがあると夜中の2時とかに個人携帯に客先から直接電話が来て寝てるところを起こされ、その時間に電車なんて無いからタクシーを呼んで自宅(西東京市だった)から新宿の客先オフィスまで行って緊急対応して、対応が終わったら自社の始業時間過ぎてたから出社してまた22時過ぎまで仕事して、、みたいなこともあった。

その頃は精神的にかなり参っていたと思う。
朝起きて、妻に「夜中起きてタンスの上をごそごそいじってからまた寝たの何だったの?」って聞かれたが覚えていなかった。そういうことが何度もあった。夢遊病的なものだろう。
もうちょっと同じ環境で働いていたら、うつ病とかの精神疾患になってた可能性は高いだろうなぁ。

昔から田舎暮らしがしたいと思っていて、妻に出会う前は「50代で半リタイアくらいの感じで移住するかな」と思っていたが、妻にパーマカルチャーというものを教えてもらって、ハマって、すぐに移住したいと思って。

一旦静岡に移住するも、東日本大震災があって「もっと西へ」という意識からもう一度移住を決意。

それまでのプログラマ経験があるし、静岡でも就職できたし、地方での転職に対して不安に思うこともあまりなく再度移住先を決めて。
でもいざ移住してみるとそんなにすんなりとは転職が決まらなかった。
勤務時間に対する警戒とか「また引っ越しするかもしれないし」という不安定さが滲み出ていたのかも。
そんな中、今契約している会社の社長さんに「それならフリーランスでやってみる?」と言われた。
それまでフリーになるなんて全然考えてなかったけど、よく考えるとすごく自分に合っている働き方に思えてきた。

実際にフリーになって、その会社と契約して、しばらくは「フリーになったけど勤務時間や働き方は正社員とさほど変わらない」という状態だったし、税金とか手続きとかで結構苦労した。
それでも残業は殆どなかったし、私生活的にも充実していて精神面は落ち着いてきた。
さらに数年すると税金とかにもなれてきてそちらも安定してきたので、件の社長さんに”自宅で働きたい”という意向を伝えると、驚くほどすんなりOKがもらえた。
丁度政府が「働き方改革」とか言い出した頃だったので、テストケースとしてやってみよう、位のノリだった。

おかげさまで、めっちゃ田舎の、雨漏りするようなボロ家に住んでいながら、東京の結構大きいプロジェクトに関わらせていただいている。
技術的にも新しいことに触れられているし、本当に感謝。
我が家のボロボロの外観から、中では日本中で使われるようなシステムの開発してるとか思わんよな。。

自宅で働き始めてからは更に充実した生活が送れている。
小さいながら畑も出来ているし、子供たちの成長も近くで見ることが出来る。昼休みには妻と二人で近くのカフェに出掛けたりも出来る。

リモートワークの問題点は「コミュニケーションがちゃんと取れるか」に掛かっているので、slackなどのチャットツールを常に意識しておけば基本どこにいても問題ない。
特にプログラマって「バッチ処理の待ち時間が長いとその間何も出来なくて暇」「お客さんに質問投げたら返事が返ってこなくて作業できない」とかの無駄時間が発生しがち。
そういう時間に”新しい技術の勉強!”というのなら会社にいても出来るけど、夕飯の準備・洗濯物をたたむ・子供を迎えに行く等の家事育児が出来るのが素晴らしいと思う。

そんなこんなで健康管理に話を戻すと、確かに運動不足だがストレスはほぼゼロ。精神的な健康状態はすこぶる良いのだ。
運動不足解消のための運動時間の確保も比較的自由に設定できるし。
あと食事も変わった。元々料理好き。でも東京では自分で作る時間はほとんどなかった。
リモートワークになってからほぼ毎日料理を作っている。(もちろん作業時間は削っていない)
コンビニ弁当とかファーストフードとか全然食べてないなぁ。
運動不足ではあるけど食事は非常に健康的になったと思う。

まだまだ日本中に、ブラックな働き方をされているプログラマさんたちが多くいるのが現状だと思います。
すぐにどうにかなるものでもないし、私と違ってそういう働き方でも全然OK!な人もいるだろうし。

それでも苦しんでいる人や興味がある人がいるなら、田舎暮らしやフリーランス、リモートワークの可能性、「家族がいても移住に問題ないぜ」ということを伝えられたらいいなぁ。

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