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空の青さを知り、五月病を乗り越える


空っぽになりたい。
何も考えずに、真っ白になりたい。



長期休暇の前、年に2~3回ほど、こんな思考に陥ることがあります。
人と関わりすぎて、疲れて、楽しくなくても楽しんでいるように笑ってしまって。本当に今、楽しいのかどうか自分の気持ちがわからなくなってしまって、一度自分をリセットしたくなります。

長期休暇の前になりやすいのは、仕事中にこの思考になると、仕事ができなくなるからでしょう。いつもギリギリまで頑張って、長期休暇を前にすると、その頑張りの糸がプツンと切れてしまうのだと思います。今年は4/30、夜に開催したオンライン新歓の幹事をやり切ってプッツンしました。

年に2~3回起こるため、自分をリセットする方法は心得ています。
リセットする前は、とにかく色々な考えがごちゃまぜに脳をかけめぐっています。ほとんどはマイナスな感情。夜が一番しんどくて、眠れません。理由もわからない寂しさでいっぱいになります。
こんな状態から抜けた出す対処法とは:マイナスな感情が出てこないように、それらの感情を追い払うくらい何かに集中し、新しい情報を脳に入れていく、という方法です。少しずつスッキリしてきます。

今回お世話になったのが、AmazonPrime。色々見放題。
本を読む気力がわかなかったので、4/30の夜は眠くなるまでアニメを見続けました。そして、マイナス感情が出るまでもなく、眠気しか覚えなくなったところで就寝。翌朝5/1、起きてご飯を食べてAmazonPrime。ご飯とトイレ以外は席を立たず、キノコを生やしながらアニメ35本を見終わって、ようやく心が空っぽになってきました。何も考えられないくらい、疲れてしまったのです。

さらに翌日の5/2。心が空っぽになってきたことで、物事を受け入れられる隙間ができてきました。本を読む気力も生まれ、少しずつ心が動いたり、考えたりできるようになってきました。

その日の午後は、何か映画でも見ようと思いました(キノコを生やしながら見ていたアニメシリーズは、一気に見過ぎてちょっと距離を置きたかったのです。)そこで選んだ映画が『空の青さを知る人よ』。上映当時に観たいな、と思いつつ、観に行けなかった作品です。

観て、後半部分で3回、泣きました。
何に対して、主人公らのどんな気持ちに対して泣けてきたのか、わからないシーンもありました。ただ泣いてしまったのは、私の心の隙間にストレートな感情がたくさん流れ込んできたからだと思います。
仕事では、ストレートな感情をあまり感じ取ることができません。触れる感情はいつも複雑で、だからこそ、疲れてしまうのだと思います。後は、複雑な感情を受け入れていくとキャパオーバーになってしまうので、仕事中は感じ取らないように蓋をしてしまっているところもあります。

久しぶりに心を空っぽにして、ストレートな感情にあてられて、果てしない寂しさもどこかに消えていきました。


作品を観終えて、寝間着のような部屋着ですぐに外へ。曇り空の隙間からのぞく青は、とてもとても綺麗に感じました。
長期休暇はよく、心のメンテナンス期間になっています。ふと見上げた空の青さを、綺麗だと感じる心の余裕を、いつも持ち続けたいものです。

明日は久しぶりの出社日。あいにくの雨ですが、空の青さを心に浮かべて、行ってきます。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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