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中国恐るべし! 科学論文、無人食堂、完全無人タクシー。。。

先週8/10(水)の日経新聞には、中国の技術発展に関する記事が目白押しでした。

これらの記事を読んで、最近の中国もさることながら、未来の中国は恐るべしと感じました。

本日の投稿では、8/10の日経新聞の中国に関する技術関連の記事をいくつかピックアップしてみました。

どれも、中国の技術発展の凄さを物語っていると思いました。


1.中国、科学論文で世界一 「質」でも米抜き3冠【日本経済新聞2022.8.10朝刊、8.9電子版】

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文部科学省の研究所の最新報告によると、中国は、この度、自然科学分野の研究論文に関する3つの指標「総論文数」「注目論文数」(研究者による引用回数が上位1%に入る論文)「トップ論文数」(研究者による引用回数が上位1%に入る論文)でついにトップになったという記事です。

つまり自然科学分野の研究論文について、中国は「量」「質」ともに世界トップになりました。

記事の中で、学術研究で優位となれば、産業競争力の逆転も現実味を帯びてくると言っているように、中国の技術力が今後、ますます世界に影響を及ぼしていくことが見えて来ました。

一方、日本は、論文の質・量ともに国際的な地位の低下に歯止めがかからないようです。

「総論文数」5位、「注目論文数」12位、「トップ論文数」10位とじりじりと順位を落としているようです。

2000年代初頭までは、技術論文は圧倒的にアメリカ優位だったのに、ここ10年で一気に中国がそのアメリカ優位の牙城を崩しています。

今後、アメリカも一国では中国に対抗できない時代が来るのでしょうか。

日米の技術力で中国に対応して行こうと考えても、日本の技術論文がジリ貧になっているのが現実です。

例えば、最近、日米で次世代半導体を量産する動きがありますが、これも、対中国戦略が大きなウエイトを占めているのではないでしょうか。

◆日米、次世代半導体量産へ【日本経済新聞2022.8.10電子版】
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2.中国、米並み「科技強国」へ ヒト・カネ戦略投資で3冠【日本経済新聞2022.8.10朝刊、電子版】

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中国は、ヒトやカネを戦略的に投じて、2050年までに目指す米国並みの「科技強国」実現へ着々と歩みを進めているという記事です。

この記事では、特許出願数では、まだ、日本が世界一位、アメリカが二位、中国が四位であること示していますが、日本は、存在感の低下が止まらないのが実情のようです。

研究開発費や研究者数は、アメリカ、中国に次いで3位だが近年の伸びは鈍いとのこと。

特に人材育成に課題が多く、博士号の取得者は、アメリカや中国で急伸しているにも関わらず、日本は2006年度をピークに減少傾向が続いているようです。

今後、急激に発展している中国の技術力に如何に対応していくか、日本の課題は大きいと感じました。


3.新しいものが次々出て来る中国が凄い

この日の記事では、中国の「無人食堂」「完全無人タクシー」が紹介されていました。

3-1)中国新興、AIで「無人食堂」 需要予測や調理を自動化 人手不足・非接触に対応【日本経済新聞2022.8.10朝刊、電子版】

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中国で、新たにAIを活用した店舗が登場したという記事です。

上海熙香芸享電子商務(シーシャン)がAIとロボットを組み合わせ、需要予測や調理などを自動化した店を開発したそうです。

記事では、以下のようなAIとロボットの活用が紹介されていました。

・ロボットがアームを使い、調理や配膳を行う。

・調理は全てロボットが担う。

・客が料理を手に取った後、店内に備え付けのカメラシステムが料理を画像認識し、代金を計算する。

・AIが過去の来店客数などのデータを分析し、その日にどのメニューをどれだけ調理するかを決める需要予測をする。

・調理では、材料を認識し、メニューと無関係の野菜が調理ラインに投入された場合は、エラーを出す。

日本でも、新宿の歌舞伎町にロボットレストランがありますが、こちらは、エンターテイメントロボットであり、この記事のような実用的なロボットではないような気がします。

こういうレストランが中国で次々生まれていると思うと、日本との技術力がますます広がっていくのではと感じざるを得ません。


3-2)百度、完全無人タクシーを2都市で運行 中国初【日本経済新聞2022.8.10朝刊、8/8電子版】

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中国インターネット大手の百度(バイドゥ)が、中国で初めて完全に無人の自動運転タクシーの営業許可を得てサービスを始めたという記事です。

これまでは運転席や助手席に監視員を配置してきたが、今回のものは完全無人のようです。

この完全無人タクシーの凄いところは、2都市で、営業許可を得たと言う点と、収益化に向け自動運転タクシー事業の拡大を目指すという点です。

日本では、技術はあるかもしれませんが、ここまでの事業化には至っていないと思います。

技術力だけでなく、行政の協力、起業家精神があってのことではないでしょうか。

今後、日本でもこのような技術的な挑戦が増えて来ることを望みたいです。


4.さいごに

8/9の日経新聞の記事は、技術力でますます世界に台頭してくる中国が実感できる記事ばかりでした。

今の日本は、そういった中国に圧倒されっぱなしの感があります。

今後、日本はどうこの中国の技術力に対応していけばいいのでしょうか。

中国の人口は、日本の10倍もあり、日本だけでの数量での勝負では勝ち目はないと思います。

そこで、一つには、アメリカなど、西側諸国との連動があるのではないでしょうか。

もう一つは質の追求です。

最近では、青色ダイオード等の世界的な技術も日本から世界に発信しており、そういった唯一無二の技術を生み出していくことが重要だと思いました。

記事には、博士の数が増えないという日本の課題も上がられていましたが、そういう課題を一つひとつ着実に、そして素早く対応していくことで、日本が再び技術大国となることを期待しています。

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