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『ある男』について殴り書く

久しぶりに映画見て感情でいっぱいになったのでその感情のままに殴り書く。

--ネタバレ注意--

『ある男』を見てきた。純粋に帯読んで気になって時間あるし〜と思って。

最近わちゃわちゃした映画を観ていたのもあって、静かな映画が観たいなあと思って。

こういうずっとじっとりした感じ、不穏な演出、黒での引き込み方っていうのが凄く好きだった。
ルネマグリットの使い方も、視点のなめらかな切り替わりも読者を巻き込んだ構造もすごく丁寧で深くて良い。この監督気にしてみよ〜っと

結局私たちって何者なんだろうか。自分ってなんなんだろうっていうのは永遠のテーマだと思うんだけど、私が人と話していて一番疲れるのって、「あなたって○○だよね」って言われる瞬間。なんでそんなことがこんな短いかかわりでしかないのにわかるの?家族だとしてもなんで毎日毎日私は変わり続けているのにあなた達の中で変わっていないの?と思う。これだから人に自分のことを晒したいとも思わないし、自分のことを他人に話せる人って純粋にすげえと思う。

勝手にさ、あなたたちの抱えている「わたし」を押し付けてその人生があなたたちの中で進んでいるんだよな。そうでないとおかしい、ってなるんだよな。

この作品は「血縁」の呪縛だった。親がこうだから子もそうだ。だから。みたいな。私はそうではないのにそういう発言が劇中で聞こえるたびに吐きそうになってしまった。なんでそうなっちゃうの?って思うけど、そんな人この世にはいっぱいいる。

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やばい、殴り書いてからかなり日が経ってしまった。
でもこの話題は、私の中でかなり渦巻いているものだから、これからも時折思い出しては考えまくるんだと思う。

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