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ウチのまち・むらのココが好きⅡ

協力隊として、派遣先で暮らしていると、たくさんの『魅力的なもの』に出会います。それは風景だったり、郷土料理だったり…

中には地域全体がおススメ、なんて人もいます。

目に見えるものだけではなく、暮らしているからこそ分かる地域の本当の良さ、を伝えてもらいます。


愛知県豊根村・伊藤さんのおススメ

豊根村の面積は155 ㎢で、端から端まで車で1時間程度かかるくらいの規模です。標高も148m~1,415mで標高差1,200mもある村です。

なので、行く活動先で気候が全く違ったり、季節の進み具合も場所場所によって様々です。

私は、中でも富山地区の雰囲気がとても好きです。

富山は豊根村役場から50分ほど山道を走った場所にあります。
佐久間湖に隣接していて、いつも湖の底の土を掬い取る作業船の音がゴーンと鳴っています。

傾斜が急な地形に住宅や畑、茶畑が広がってる景色は、富山ならではであると思います。

坂道を登っていくと、『ここに繋がってたんだ!』とか斜面に作られた集落の奥深さがとても好きです。

活動中の移動時間でも、『こんな場所にどうやって家を建てたんだろ?』とか色々昔の光景の想像が膨らみます。

富山での活動はお茶畑や栃の実拾い、原木舞茸栽培など地形や気候がすごく活かされています。収穫栽培したもので加工品を作ったりする工程も経験させてもらってます。
季節毎で様々な活動をさせてもらえて、貴重な時間であり、残りの半年でまた新しい景色に出会ると思うとワクワクしています。


石川県白山市・沼田さんのおススメ

私は、白峰の「住民みんなが家族のようなご近所さん」というところが好きです。

白峰に来てすぐ、たくさんの方がよそ者の私を快く受け入れてくれた。
最初は活動や生活に慣れることに必死であまり積極的に住民の方とのコミュニケーションがとれていなかったが、いつでも優しく見守ってくれて、時には「ご飯食べとるこ?」と声をかけて気にしてくれる。

また、住民の方々は、誰がどこの人だとかほとんど知っているということに驚いた。都心部では近所でも他人同然で、他の農山村地域では近所が遠かったりと知っている人が少ないという状況が多い。

白峰は、まちが密集した集落ということもあり、昔ながらで各家にある屋号の伝統が残っており、屋号と下の名前で呼び合う。これがなかなか覚えられなくて大変なのだ。今でもまだ一部しか知ることができていない。

また、白峰の方は住民同士で声をかけあって困ったことがあれば、助け合うという関係ができている。特に豪雪地帯の白峰は、冬の雪下ろしが大変。高齢者が多いため、若者も含め、みんなで協力して生活している。

普段、まちを歩いていても、人とすれ違う度に挨拶だけでは終わらず、立ち話が始まる。そんな光景がいたるところで見られるのが、微笑ましい。

住民が集う≪白峰温泉総湯≫では、白峰弁が飛び交っているのが楽しい。声をかけられるのが増えてくると、住民の一人になれているのかなぁと実感できて嬉しくなる。

白峰はとても心落ち着ける場所になった。


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